「スケープゴートだったのかな、、」2021年6月1日夜③

つい顔を崩してしまい、1人自分の部屋で顔を直してると、ラインが来た。


『舞子が言ってたんだけど、彼の言ってることが全部ウソに思えてくるって』


「だろうな、、、」


『勉強を教えてもらったりしたのは、感謝するって』


「それとこれは別」


『彼さ、、、とにかく、米美を排除しようとしてない?』


「だね、、、」


『前も、今も、ずっと』


「俺はアイツにとって、スケープゴートの役割だったんだよ」


『スケープゴートね、、、なんだっけ?』


「俺、悪者?にしてみんなまとめるみたいな」


『意味調べた』

『善人を悪者にして、罪を被せるような意味』


「ナチスがユダヤを悪としたのも、スケープゴートだ」


『そうだね、同じだわ』


「俺ってそんな感じだった気がする」


『なんか、韓国の時代劇を見てるみたい』


「正直、反抗期だったよあの頃は、なおかつ障害もありでさ、、、」


『もっと早くに心療内科へ連れていけば良かったのかも』

『小学校3年の担任にちゃんと見てもらった方がいいって、言われたことある』


「この障害は分かりにくい」

「聴覚は大丈夫なんだ」

「でも、それを処理する頭がだめなんだ」

「耳からの情報は大量には処理不可なんだ」


『ルーズリーフ3種(白紙・横線・方眼)買っておいたよ』

『整理するときに使ってね、床に置いてあるでしょ?』


「ありがとう」


今日は母さんが休みだったので部屋の整理をしてくれたようで、帰ったら部屋の様子が変わってた。


「逆に目からの情報処理が常人より優れてる人が多いのが、俺の障害の特徴」

「昔から、ダンス嫌いだったろ?」


『うん』


「なんで嫌いかと言うと、音楽に合わせて動けないから」

「リズム感がないのではなく、耳からの情報処理が追い付かなくてラグが発生してしまうから」


『そうなんだ』


自分がそんな感じな人は、1度心療内科を受診することをオススメする。

分からないで奮闘するより、多少自分のことが分かれば動きやすいから。

俺がそうであったように、、、

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