「母さんへの今までの説明」2021年5月31日夜①

母さんに、今までのことを説明することにした。


「俺、アイツに嘘ついてほんの少し多くもらってたんだ」


『なるほど』


「それをコツコツ貯めて、パソコンとWi-Fiを買ったし、利用料金を払ってた

「先にWi-Fi買って利用料金の分苦しい中、貯金」


『時間の大樹、見てたら、そうじゃないかな?って思ってた』


「やっと二万のパソコン買って、中古のボロパソコンだけど、、、」


『銀行の履歴を見せてくれたあのパソコン?』


「そうそれ」

「ギャフンと言わせたくてさ、、、小さい反抗だったけど、オオゴトになった」


『フタを開けたら、びっくり』


「買ったのが入学金報告直前」


『いつだっけ?報告』


「3月」


『引き出しがヤバイ月ね、4回も、、、』


「それで事後報告だった」


『変だとおもったのね?』


「不信感あって、掲示板で意見を求め、情報収集」


『遅すぎだわ、それ額が額だから、、、入学金って12月末よ?』


「事後報告から2カ月で真相にたどり着いた」


『あと家を買った経緯は、偶然』


「今、色々やってくれてる人、松井さんっていうんだけど」

「その人が訪問営業で来たことが全てのはじまり」


『マジで?それも運だね、、、』

『あんたは、昔から強運の持ち主だから、きっと大丈夫』

『名前の画数にかなりこだわってつけたんだよ、米美の名前』


「ありがとう」


『舞子もね、、、二人とも私が考えた』


親からの最初のプレゼントは名前って、聞いたことがある。きっとそうなんだろう。


『すごく悩んで、いろんな字を探して、意味を含めての字にしてあるんだよ』

『苗字が画数で凶だから、名前だけでもと思って、吉になるようにしてある』

『米美も舞子も』


「ありがとう」

「ライフサポート社、柳瀬支店って調べてみて」

「ライフサポート柳瀬支店の松井さんが色々やってくれてる」

「会社の名前の通り、生活の様々なことをサポートしてる会社」

「松井さんはまだ20代なのに、部長らしい、、、スゴいな、、、」


『不動産もやってるんだね、この会社』


「うん」


『だから、家をすぐに探せたんだ』


「ほんとたまたま早く帰った日に、訪問営業にきてさ、、、」


『すごいわ、そのタイミング』


「サブカル大好き人間で、意気投合して営業に来てたのにそれを最初に話してた」


『サブカル?』


「サブカルチャー、二次元とかの文化のこと」


『あぁ、アニメやゲームね』


「あの作品いいよねとかいいあってさ、、、」

「俺の部屋の漫画見て、目が輝いてた」

「松井さんが気になってた作品が俺の部屋にあったりとか、趣味似てて、、、」

「意気投合して、不信感のこと相談した」


『いいね、その関係』


「うん、同じ20代で趣味が似てて」

「年齢の関係で、微妙にズレててそれが楽しかった」


『20代ね、なんでも出来ちゃう世代、失敗してもやり直せるもん』

『あと2年で50に突入する私とは違うわ』

『少し無茶も出来る世代、いいわ、若いって、眩しい』


俺には分からない感覚だ。

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