「というわけだ、、、」2021年5月30日朝①

今までのことを話し終えて、母さんが何を思ったかは分からない。

けど気持ちの変化はあったと思う。

ここまでのことしといてだけど、アイツが今後どうするつもりだったのか気になる。


「あのさ、、、アイツって母さんと結婚する気あるの?」


『さあね、私はどうでもいい』


「籍入れるのは、俺らが巣立ってからって言ってたけどさ、、、」

「あのペースだと、舞子の卒業と同時に俺の預金だよ」

「俺が気づいてなかったらの話だけど、、、」

「俺のがになったら、ドロンする気だったとしか思えない」

「だとしたら、この検査のことも計画のうちの1つかも、、、」


『今回のことで、結婚してなくて、良かったと思うわ』


そうだなそれには、俺も同感。

籍入れてると色々手続きが発生するから、、、


『今、思うのは彼の本音が知りたいだけ』

「今思えば、計画だったのかもね」


ふと思ったことを言ってみる。


「世間でいう、アイツのマインドコントロールにみんなかかってたんじゃないかな」

「この人に任せれば安心みたいな感じの考えにさせるようなさ」


『今、彼を追い出すことも出来ないわ』


「検査もお金もさ、、、」

「アイツに任せれば安心という思考のもとで起きた出来事じゃない?」

「そんな風に持って行ったのは、アイツだ」


『彼がいなかったらここには居られなかった、家なしだったかも』


「アイツには感謝はしてるよ」

「けど、誓約書の時に言い逃れしたら人としておかしいよ」


『そうだね』


「大金だよ?」


265万あったら、何が買えるだろうか?

逆に稼ぐのに、どれだけの時間と労力が必要だろうか?

アイツは、それをたったの17カ月で消費した。


『それは、私も許せん』

『大事な息子のお金を無断で使うなんて、許せん』


決意が固まったところで何に使ったか考えようと思う。

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