うろ覚えだけどもしかするとあれは“すてき”だったかもしれない

浩美さん

すてき

日本語がとても好きだ。例えば「うつくしい」という日本語がそもそもうつくしい造形をしているところそのものズバリが言葉をなしているような、きっと私が日本語をいいなと思っているのはそういうところなのだ。


そうして色んな日本語の味をかみしめている時、然りと「すてき」がてつてつ歩いてくる。これはいけない、逃すか急げ大事とつかまえた。ひといき着いてこれはしかしいいものを拾ったと思った私は食べかけのお皿をみいんな下げてしまってもってこれに相い対した。まずは「すてき」だすてきな日本語だと言って、立った風味を確かめる。






これは上々、やはりいいものだった。

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