年齢差
バブみ道日丿宮組
お題:遅い妻 制限時間:15分
年齢差
人には鮮度があると亡くなった爺さんはよく話してくれた。まぁ人の好き嫌いなんてその人の好みだからあまり参考にならないから記憶の片隅においてあったが、最近思いだした。
鮮度っていうなら、うちの母さんは僕と年齢差が半世紀ほどある。
当時高校生だった父さんを、先生だった母さんが逆ナンパしたらしい。そのときですら歳の差30歳。全く恐ろしいものだ。世間にバレずによくもったものともいえる。そしてよく僕が産まれたものだ。人間って不思議。あと感謝。
最近じゃ成人になってない人に対しての保護が強いからバレないってのは難しい。
ついこないだだって、たまたまパンツが見えたという教頭がセクハラでクビになった。僕から言わせるとぎりぎりのミニスカにしてる時点で見せる気あるだろうと(羨ましいけしからん)。
パンチラはパンチラだからこそいいのだ。
だというのに、
「先生、その服装はわざとなんですか」
僕の家庭教師は、災いだ。見えそうというか見えてる。
際どいスカートは目に毒だ。
勉強に集中できない。
「いえ、普段着の一種ですよ」
どこに制服姿が普段着と答える大学院生がいるのだろうか。ここにいるんだけどね!?
「先生その服合わないと思いますよ」
「そうですか? 男の人はこういうのが好きって聞きましたが」
「確かにそうですね、ソウダトオモイマス」
制服フェチ、スク水フェチ、ブルマフェチという単語があるように、学校という限られた空間のアイテムを好きな人は大勢いる。
僕も嫌いではないけど、こうやって歳の差がある人が着ると正直どうなのかと思う。
「それに先生ではないですよ」
ちらりと指輪を見せる先生。
「婚約してるのですから、フィアンセです」
それ同じような意味なんじゃ?
「僕みたいなのでいいんですか? もっとほら歳が近い人のが?」
「いいえ、僕くんみたいな純粋な男の子のほうが好みです」
「そうですか」
何度目になるかわからないため息が溢れた。
そうだとしても、勉強に集中できないのは変わらない。
年齢差 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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