遠くに視える

 一度「普通」の道から外れると楽には生きられない、皆に共通して言える事。

世間一般の意見にとらわれて縛られて、その上苦しむ。

それでもそこに居続けようとする。

世界が視える。世界を越える。簡単な事じゃないか。


 柊木ひいらぎあおい

自身が一度でも見た物や経験した事を忘れない。

また、別々の空間を接続することにより、別世界に移動できる。


「やあやあ蒼くん、この世界では初めましてだね」


僕はずっと前から君を知っている。僕はくうに浮いたまま。

ああごめんよ、少し嬉しくて。これまでと同じように活動したいと思っているよ。

蒼に怪我を負わせたりしないから。


「零がそんなことを思うなんて珍しい」

「参事を繰り返すのは嫌でね。やり直そうかなと」


遠くに視えるのは今より高次元の世界。もう一度。

この蒼くんに期待をかけて。彼が次元を繋げてくれる。

裏切ったりしない、信じているよ。


ところでそこにいる君、どこから来たの?

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