8.20

 友人が車に跳ねられて死んだ。即死だった。

夢に向かって努力できる健気な彼。僕はそんな彼に憧れていた。


死は誰にでも訪れる。永遠なんて、存在しない。


彼の笑顔や言葉が、頭から離れない。

白昼夢が繰り返された。何度も、何度も。


ああ、違う。君はまだ生きている。そうだろう?

もう一度会えたら、君は僕のことを覚えていてくれるかい。

君の笑顔をあと何度見られる?笑ってくれるかい。

君が居ないこの世界は不完全だ。今度は僕の番。


今から君を連れ戻しに行く、待っていて。

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