狂人

 素晴らしい!今まで作った作品の中でも最高の出来だ!


しかしながら世間一般の人間は、僕が作る音楽を聴くと眉をひそめる。

まったく、彼らには「音楽」という芸術が理解できないのか?


見たまえ、この不協和音を。我ながらワンダフォー!


僕は不協和音が大好きだ。大衆は僕の音が理解できないのか?

また、彼らは僕にとって必要な人材である。

ふふ。

」?


君まで僕のことを解ってくれないというのかい?

ジーザス!らったった!

人が叫ぶ声ですら、僕には音楽に聴こえるんだ!


「さあ皆さん?お集まりいただき有難う!」


僕は笑顔で言った。ああ、感謝しているのは本当さ。

心から感謝の気持ちを述べているだろう?


集まっているのはただの物好きさ。

さあ!18世紀の歴史に残るような音楽を!

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