チャプター 20 ひとりごと・推しメン・結婚
だいぶ以前になるが、独り言を独り言とは、とても思えないほどはっきりとした滑舌で喋っている人を見て驚いたことがあった
いまでは、そこらじゅうで歩きながらまるで独り言するように、電話している人を見かける
オレはずっとひとりぼっちだった
もしかしたら、気がつかない内に独り言をつぶやくようになっていたのかもしれない
しかし、そんな事はよくある話
問題は、いつの間にかオレは姿が見えないやつと脳内で会話するようになっていった
アタマがおかしくなっただけだろ?と思われるかもしれない
だが、内耳に響いてくる女の声は、あまりにも生々しく明晰だった
だが、いまはもう聞こえない
ヲタクは、よく推しメンと結婚したい! 絶対結婚する!と二言目にはいうが、ここから先は自己責任でお願いします
実行するしないは、キミ次第だ
ただかなりの確率で発狂するかもしれない
だから、これこれこういうことをやってみるので、もしかしたなら発狂してしまうかもしれないと、家族に向けて一筆したためてから、実行することをお勧めする
1 推しメンを召喚する
2 召喚出来たと仮定し、毎日一時間くらいは、推しメンに向かって話しかける
3 やがて、マジで推しメンの声が聞こえてくる
4 一年後、結婚の日取りを決める 笑
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