夢とアネモネ

目覚めると部屋は薄暗く今が午前五時か午後五時かわからなくて呆けてしまう、指先が冷たく足元も冷たかった、カーテンがすきま風で揺れる、隣家の庭先ではアネモネが咲いているはずだけれど

見えなければただの空想でしかない、ぼんやりと明日のことを考える、お腹がすいた気がしていた、爪が伸びていた、爪先からゆっくりと力を入れて起き上がる、足元に絶望が横たわっている、午後六時の夕焼けが綺麗。

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