詩寝
桜が咲いたら思い出しますが、夏には欠片も覚えていないでしょう。押し花に念を込めて、祈りと恨みを込めて、一週間後には人差し指と親指だけで塵にしている。呆気ないと口にする前に三回瞬いたスマートフォンのフラッシュ。
死ねと一度も言わなかった青年のうたた寝。
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