「コルネ」か「コロネ」か「ホルン」か
前回、
「コルネとコロネみなさんどっちだろ」
と書いてみたら、
「圧倒的にコロネ派が多い」
と知って驚きました。
「これは一体どういう状況だ」
と、他の知人にも聞いてみたんですが、「コルネ」と呼んでいたのはほぼ「神戸出身者」だけという結果になりました。そうだったのか!
神戸には古くからある老舗のパン屋さんや洋菓子屋さんがあるのですが、そこはどこもやっぱり、
「コルネ」
なんですよ。
だから絶対全部ではありませんが、「神戸はコルネ」でほぼ合ってるようです。
ただ、完全に地域によると言い切れないのは、他県でも、
「お気に入りのパン屋さんはコルネでした」
という報告もあったからです。
それから面白かったのは、ちらちらと登場するH氏は、
「うちはホルン」
って、なんですとー!
しかもそのパン屋さんは私も知ってるパン屋さんの一つ。うーむ、知らなかった。
ただ、
「今はホルンからコロネになってる」
と、やはりこちらもコロネ派でした。ほんの少し離れてるだけの地域なのになあ。
調べてみると、やはり語源は楽器の「ホルン」らしい。どのパンも先が細くなった楽器からきてるから、同じ発想なんですね。
あらためて「コルネ・コロネ」の語源の「コルネット」を調べていくと、それがそもそも「ホルンである」との一文もありました。「ホルン」も「コルネット」も金管楽器でぐるぐる巻いた先が開いたラッパです。先の朝顔みたいな形から来てるのは間違いがない。
それで、ふと、思い出したんですが、
「そういやどんな形だったか覚えてないけど、ホーンってパンも見たことがある」
巻いてたか、それともその形のパンを開いてるだけか覚えてませんが、確かにありました。
誰が最初に開発したパンか分かりませんが、その形が広がっていく時に「コルネ」「コロネ」「ホルン」と分かれていったのは間違いはなさそう。なんだろう、お茶の「裏千家」と「表千家」みたいに習った人から違っていったのかな。
しかし「神戸だけ」って食べ物が案外多いなと今回のことであらためて思いました。
「冷麺」が「冷やし中華」、「かんとだき」が「おでん」、「そば焼き」が「焼きそば」、「サンライス(サンライズ)」が「メロンパン」に今回の「コルネ」が「コロネ」です。なんで神戸だけなんだ?
もしかしたら、新しいもの好きで、なんでも最初に飛びついて「日本初」も結構多い土地柄から、最初のあたりで固定して、その後その言葉が広がっていくと色々変わっていったんじゃないだろうか。
私の「好奇心で死ぬタイプ」も自分で「神戸やなあ」と思う時も多いです。そういうことかな。
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