色んなことが、ふと、気になって

ざこば師匠

　朝は病院行って、少し必要なものがあったのでいつもとはちょっと違う大きなスーパーに買い物に行き、実家に行ったのがお昼ちょっと過ぎでした。

　色々と用事を済ませ、

「やれやれ一段落」

　と座ってテレビをつけて見ていたら、

「桂ざこばさん死去」

　のニュースが流れました。

　びっくりして、そしてショックです。大好きな芸人さんでした。

　それから７６歳ということで、まだそんなにお若かったのかとそれにもびっくりです。

　子供の頃からテレビで見ていておなじみで、私が好きな番組にもたくさん出ていらっしゃって、米朝一門ということで、舞台もいくつも見せていただいてます。　

　最後に見たのはどこだったかなあ。間違いなく２００８年の当代米団治の襲名披露に来られてたのは見てますが、その後にも他の舞台で見た記憶があるような気がします。

　今までにも病気をされてテレビを休まれて、復帰されたりなさってましたが、私がよく見る毎日放送の番組によく出られてたこともあり、ずっと元気でいてくれると思っていた方の一人でした。今の時代に７０代って、師匠、ちょっと若すぎますよ。

　好きな落語家さんの一人でした。こういう言い方をするとあれですが、決して「うまい」という落語家さんではなかったと思います。ですが「味のある」落語家さんでした。他の方にはざこばの落語はできない、そういう方です。

　関西ではあるビールのCMが有名です。私もよく覚えていて、関東出身の知人にざこばさんともう一人の出演者川藤さんの話をする時、話しては笑ってました。ＳＮＳを見たら、やっぱりその動画を流してらっしゃる方も多くて、懐かしく思いながらそれを見せてもらいました。

　なんでしょうね、このところ７０代、８０代のずっと生きてると思ってたような方が次々に亡くなることが続いているように思います。思った以上にこの４年ほどの世界規模のストレスが色んな方の寿命に影響を与えてるんでしょうか。

　あちらには師匠の大好きな米朝さんや枝雀さん、仲がよかったたかじんさんやキダ・タロー先生、色んな人が待ってらっしゃいます。さびしがりで涙もろいざこばさんも再会を喜んでることでしょう。

　こちらはさびしくなりましたが、あちらで焦ったように笑っていらっしゃる笑顔を思ってお見送りいたします。