ハタケニラの処遇
いつの頃からでしょうか、うちの実家の植木ゾーンに、なんだかひょろひょろと細長い葉っぱが生えるようになりました。
やたらとひょろひょろ長く伸びてきて、何か分からないのでそのまま放置していたら、やがて先っぽに小さいかわいい花が咲きました。
かわいい花だな、なんだろうと調べたら、
「ハタケニラ」
という植物で、
「元は北アメリカ原産の帰化植物」
らしい。
問題はその後です。
「繁殖力が非常に強く一端侵入を許すと駆除は困難」
「特に農地での影響は深刻」
「農業に従事する者からは強害草として忌み嫌われる」
って、なんですとー!
うちは幸いプランターの中に伸びてきたので、それ以上の被害はないだろうと思うものの、昔、一度プランターにミントを植えたら大変なことになったことを思い出しました。
花が終わる頃には種らしいものができていたので、かわいそうとは思ったけど、ぶっちぎって抜いておく。
「やれやれ、これでもう大丈夫だろう」
と思っていたら、猫よけに置いてあった土だけしか入っていないプランターからなんだかひょろひょろと、例の色の薄いニラみたいのがいっぱい伸びてきました。
「まさかな」
と思ってたら、
「やっぱりあの花がー!」
以前生えてたプランターは「タマスダレ」を植えてるプランターで、そこから1本だけひょろひょろと伸びてきたのでそのあたりの土を掘って、捨ててあったんです。
「一体どこから……」
今は小さいプランターいっぱいにひょろひょろ伸びて、いくつかの花が咲いてます。
かわいらしい花なので、ハタケニラ単独プランターにして、他の植木から距離をとっておけば問題ないかなとも思ってるんですが、どうしたもんだろう。
かわいそうですが、抜いてしまって枯らさないとえらいことになるかも知れない。ただでさえ「いそうろう」の可能性にびくびくしてるのに、これ以上手間がかかることは御免被るぜ!
猫除けの植木を植えたいと思ってるんですが、それもミント並の繁殖力があるというし、思い切って植木の整理をしないとかもなあ。体調が整って、お天気のいい日にでも少しずつやろうかな。
花は本当にかわいい楚々とした花なんですが、その姿に似合わぬずぶとさに、深夜ドラマの悪女を思い出すような気がします。
※近況ノートに写真があります。
https://kakuyomu.jp/users/oguranatuki/news/16818093077979451682
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