腰痛の話・その3

 前回は整形外科に行って翌日から通うようにと言われたところまで書きました。


 書いたんですが、


「もしかしたら2日後だったかも知れない」


 とも思うようになりました。


 翌日からだったと思うんですが、毎日行ったんだったかどうかもちょっとおぼろで。

 ですが、翌日か翌々日から何回か通ったことは間違いがありません。多分翌日だったとは思うんですけどね。


 とにかく痛み止めの注射を打ってもらったこと、それからもしかしたら痛み止めでももらったのかなあ、そのおかげでなんとか動けるようになったので、言われた通りに歩いてバス停まで行き、バスで直行か電車に乗り換えたかどちらかで行った記憶はあります。

 その頃には免許も取って車の運転もしてましたし、それ以前に先に原付きの免許を取ってバイクにも乗ってました。バイクで自動車学校に通って車の免許を取ったんです。

 その整形外科まで行くなら、だから車かバイクで行く方が楽だったんですが、腰痛でそこまで運転を続ける自信もなかったし、何で来なさいと言われなくとも、バスだけかバスと電車で行くしかなかったと思います。


 その整形外科があるのは最寄り駅近くではなくて、一番定番は家の近くのバス停からバスで駅前まで行き、電車に乗って行く方法ですが、数は少ないものの、その駅までの直行バスもありました。そのどちらかで行ったと思いますが、バスに30分以上座ってるのはもしかしたら辛かったかも。なのでバスと電車で行った可能性が高いです。そうして数回通うことになりました。


 整形外科に行ったらまた注射してもらったんだと思います。それから「お姫様抱っこ」でレントゲンに乗せてくれた「ジャイアント馬場」みたいな助手さんのような人が何人もいて、先生の治療の後はその人達に首を吊るような道具で吊ってもらい、しばらく腰まで伸ばすようなことをしてました。

 いくつもそんな道具があって、大抵はおじいさんやおばあさんがそこで首を吊って首やら腰やらを伸ばしてるんですが、そこに大学生の私も並んで一緒に首を吊ってたわけです。今思いだすと結構シュールな光景だったなあ。


 そうして痛みはなくなって、もう来なくていいと言われてその整形外科は卒業となりました。ばんざーい!


 ですが、痛みはなくなったものの、痛めた腰のダメージはあり、それからしばらくは長く座っていられないような状態でした。


 たとえば座ってご飯を食べていても、食べ終わるまでずっと座り続けられない。腰が痛いというわけではないんですが、姿勢を支えているのが辛くなり、力が入ってきてしまう。


「ごめん、ちょっと横になる」

 

 そうなってきたらそうして一度横になり、腰を休めて座ってられるようになったらまた座ってご飯を食べるという具合。

 ちょうど春休みだったので、新学期になって大学が始まるまでゆっくり養生できたんですが、本当に大変な日が続きました。


 そしてその後は何度も腰痛がぶり返し、持病のようになってしまうんですが、とりあえずこれが腰痛生活のスタートでした。

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