台湾加油!

 前回「EVACUATE!」とのタイトルで「沖縄大丈夫かな」との内容で書いたんですが、震源地に近い台湾が大変なことになっているということを、その時は全く知りませんでした。


 書き終わって家を出て、用事と買物を終えて実家に行き、仕事の準備などをして落ち着いたのでテレビをつけて知ったんですが、その時もまだこのぐらいの反応でした。


「なんか台湾の方が大変みたい?」


 台湾の方の海が震源と耳にしてたので、沖縄と同じぐらいかなと思っていたんです。 

 むしろそれよりも、テレビをつけた途端に目にした北陸でも地震という情報の方が、近いだけに身に迫る感じに受け止められました。


 だけど時間が経つに従って、


「台湾、えらいことなってるみたいや!」


 に変わってきて、映像が届く頃になってやっと、


「これは……」


 と絶句するという有り様でした。


 最初は津波情報ばかりに気を取られていたので、お昼には日本の津波警報は全部解除になっていたし、津波をまぬがれたらまあ大丈夫だったかな、ぐらいの感覚だったと思います。というか、震源地は海だし、それさえ逃げ切ったらそれほどじゃない感覚だった気がする。


 だけど映像を見て思ったこと。


「これ阪神淡路の時と一緒やん」


 火事こそ目にしませんでしたが、ビルは倒れてる、崩れてる、山も崩れて道も割れてる。あの震災の時にテレビでも、実際にでも目にした光景が広がっている。少しずつ被害の程度も分かってきた。


 台湾は東日本大震災の時にアメリカと並ぶぐらいの義援金を集めて送ってくれた国です。これってかなりすごいことですよ。次のタイやアルジェリアも国の規模から考えると、同じぐらいすごいと思うけど、なんにしろそのぐらい日本に寄り添ってくれてる国の一つです。金額で言うのではなく、その気持ちがうれしい。


 台湾も昔は一時期日本の統治下にあったけど、悪いことだけじゃなくいいこともきちんと覚えてくれてて、そして今も親しくしている国です。大事なお友達だと思います。


 一日も早い復興を願うと共に、できる限りのことができたらと思います。一個人のできることなんて、たかが知れてると思うけど、その一個人がたくさん集まってやってくれたことが、第二位の30億円近いとてつもない愛情のかたまりの義援金なんですから。


 企業や自治体と違って一個人ができることって、やっぱり些少でも募金ぐらいなんだろうなあ。今はまだきちんとした募集が始まっていないので、焦って詐欺に引っかかったりせず、「こうしてほしい」という要望が出たら、少しでも寄り添える気持ちを忘れずにいたいと思います。


 くれぐれも妙な団体に引っかかったり、あちらが来てほしいと言ってないのにパフォーマンスのためや、もっと悪質なのは「イイネ」をもらう自己満足のために行く、なんてことはやめましょう。それが今、私達にできることだと思います。

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