色んなことが、ふと、気になって、気づけばエッセイ千本目の前

２０２４年 ２月

近くて遠い京都

　今朝のテレビで京都を紹介していました。

「そういや京都ももう長いこと行ってないなあ」

　ふと、そんな風に思い出します。

　思えば今のご時勢になってからですから、最低でも４年は行ってないでしょう。それまでは年に一度ぐらいは行ってたように思うんですが。

　京都って当地からすると微妙に遠いんです。新幹線とか使えばあっという間ですが、高いですからね、新幹線。

　一番安いのは三ノ宮から阪急電車をを使う方法です。一度十三で乗り換えて、後は京都河原町まで行って、そこから市バスであっちこっち行くのがお手軽です。

　ただ時間がかかるんですよね。うちはＪＲ沿線なのでＪＲ一本で行けばもっと早いけど、阪急を使う倍ぐらい電車賃がかかったと思います。その代わり時間が半分近くになりますが。

　家を出て目的地まで２時間以上は見ておかないといけないので、往復の時間を考えると、あまりあっちこっちを見て回れない。かといって泊りがけで行くのはちょっともったいない。そんな距離感なんです。

　何回か泊まりで遊びに行ったこともありますが、どうせ一泊するならもうちょっと遠くに行こうかとなりますし、大阪ほど手軽に遊びに行こうかという距離でもない。なんとも微妙です。

　それから京都には美術館が多いので、そういう展覧会を見に行くことも多かった。そういう時は美術館だけを目当てで行くので、ゆっくりと見て回った後でもう一箇所観光にでも、となる元気もなく、早めに帰るかということになったりもします。

　それに何年か前から京都はオーバーツーリーズム、とにかく人が多い。ここを見て、次の場所をさっと見てというわけにもいかない。移動のバスもなかなか進まないし、せっかく行っても一箇所を見て、河原町あたりに戻ってご飯食べて帰るかーということになることも多かった。

　そういや以前はオフ会を京都でやることが多かったんですが、そんな時は嵐山あたりをみんなで見て、ご飯を食べてわいわい騒いで、後は朝までオールナイトでカラオケ、なんてのだったりしました。よく考えたらあまり京都である必要もない。とにかく集まるのが目的ですから。

　一度、京都観光らしいことをしたいなあとテレビを見ていて思いましたが、それにはまず、流行り病がもうちょっと収まってからですね。また第十波だの新型だの行ってる時期に、わざわざそれをもらいに行く気にもならない。

　今朝、テレビであるタレントさんがこう言ってました。

「京都４０年ぶりぐらいですと言ったら、タクシーの運転手さんが『変わりまへんで』と言っていた」

　京都ってそういうイメージがあります。何しろ千年王都ですからね。

　まあ、もうちょっと落ち着いて、体が動くうちに行ければいいかな。