ゆず湯

 今日は冬至にふさわしい、いかにも寒い一日でした。


 こんな日にゆず湯なんてぴったり。スーパーで早速ゆずとかぼちゃを買って帰りました。


 ゆずを半分に切り、不織布でできた排水口の水切りネットに入れて縛ります。これで種が流れ出る心配はないでしょう。


 私が子供の頃は母がガーゼのハンカチに包んでしっかり縛ってくれてたんですが、そのゆずをもんだり絞ったりしてると、どうしてもガーゼから種が出てきてたなあと思い出します。

 私も母のマネをしてガーゼのハンカチでくるんだりしてたんですが、ある時ふと、不織布ネットはどうだろうと思い付き、それ以来そうしているんですが、いつからかそういう不織布の専用袋が付いたゆずを売るようになりました。なんとなく真似された気がしていますが、まあ、そういうのが世に出回ってきたから、みんな同じようなことを思いつくんでしょうね。


 お湯に浮かんだゆずを今でもやっぱり絞ります。いい香り。大人なら絞るのを我慢して浮かせておくのがいいかも知れませんが、私は大人でも我慢できないので、どうしても絞ってしまいます。不織布グッジョブ!


 テレビでは銭湯にたくさんゆずが浮かんでいたり、動物園でカピバラの親子がゆず湯に浸かっているシーンを流しています。姫路の動物園では今年生まれた三つ子のカピバラも一緒にお風呂に浸かっていて、のんびりしたそのシーンを見ているだけで、こちらもほっこり。本当にカピバラってお風呂が似合う動物だと思います。


 そういや、銭湯とかではゆずを切らずに丸ごと浮かしているんですが、あれで中のゆずの成分って出てくるんでしょうかね? いつも気になります。もしかして、一般家庭でも切らずに浮かせているだけ? でも不織布が付いてるってことは、やっぱり切るんですよね? 皆さんのお宅ではいかがでしょうか?


 おそらく銭湯でも、私みたいに絞る子供とかいると思うので、今頃湯船の底は種だらけかも知れない。一度ゆず湯の時に銭湯に行ってみたいなあ。カピバラみたいにほえーんとゆっくりお湯に浸かっていたい。


 さて、今日を境に明日からはまたお昼が長くなり、反対の夏至に向かって進んでいきますが、少し遅れてこれから一番寒い時期がやってきます。せっかくゆず湯に浸かったんですから、きっとご利益で風邪をひかずに済むことでしょう。

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