ヤモリとイモリ

 相変わらず暑い日が続いてます。


「暑さ寒さも彼岸までという言葉に従わんかあ!」


 と、お天気に向かって叫んでしまいそうですが、まあ、お天気より人間の方が後からこの世に誕生したんですから、どう対抗しても勝てるはずがない、と、「雨乞い源兵衛」の枕で桂枝雀師匠も言うてますー


 暑いので、実家に来たら、まず二階の窓を開けて風を入れています。これも気をつけて開けないと、おひさまギラギラで中の物が傷んだりしそうなので、色々とコツが必要です。窓を開けやすいように工夫もしています。


 朝行ったら開けて、その日によって時間や風の具合などを見て帰るまでに窓を閉めに行きます。お天気が悪くて早く暗くなりそうだったら早く、お天気が良すぎて西日が入りそうならそんな日も早めに、そうじゃなくていい感じだったらそこそこ長く、という感じです。


 そして、そのそこそこ長く開けていた数日前、二階に上がったら、


「あ、ヤモリ」


 なんということでしょう、本当に小さい、指ぐらいの長さのヤモリちゃんが廊下にいたのです。


 実は私はヤモリちゃんが結構好きです。特に、このぐらいの持ったら手の中に入ってしまうぐらいのが。植木のところとかにいたら、ちょちょっと捕まえて観察したりするんですが、小さい口で噛んできたりしてそりゃもうかわいい。


 ですが、窓閉めに来てたし、そのまま連れて窓を閉めて回るのもなと思って先に窓閉めをしたら、その間に姿を隠してしまいました。残念。


 それでふと思い出したんですが、確か高校の生物の先生が、


「イモリとヤモリの覚え方」

  

 を教えてくれたことがありました。


 名前が似てるから、どっちがどっちだか分からなくなった時、これを思い出したらどっちか分かる、ということです。


「池にいるのがイモリで、家、つまり『』にいるのがヤモリ、そして水のある池にいる方が両生類で、水のない家、地上にいるのが爬虫類」


 という感じでした。


 池にいるから「イ」モリですからね、家にいるからじゃないです。家は「家主やぬし」の「家」の方でヤモリです。


 今回、これを書くのに間違えてないか調べたら、「井戸」を守る「イモリ」という覚え方もありました。どっちにしても水のあるところから「イモリ」となってるんでしょう。


 実物を見たら結構違うから分かりやすいんですが、名前だけだと「どっちだっけ?」となりますよね、その時に使って下さい。使うチャンスがどれぐらいあるか分かりませんが。

 

 とりあえず私はそれでうちにいるのは「ヤモリだな」と思っています。

 

 あ、ついでにサングラスかけてあっちこっちぶらぶらしてるのは「タモリ」です、念のため。

 

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