割り切れる音、割り切れない音
三連符が好きです。
これだけ書いてもなんだか分からないでしょうが、音楽のリズムのことです。学校の音楽で習ったと思いますが、全音符を基本として、それを八等分した長さの音譜は八分音符、十六等分したら16分音符という感じになります。
リズム的に、
「タタタタ、タタタタ」
みたいなのが八分音符だとすると、
「タタタタタタタタ、タタタタタタタタ」
みたいなのが16分音符ですね。
では、これはなんでしょう?
「とんとんとんとん、とんとんとんとん」
数から見て、
「え、八分音符」
と思った方、素直ですね。
これは、実は、
「とんとん拍子です」
とは、阪神巨人師匠のネタでした。
閑話休題!
昔のロックはエイトビート、八分音符を使った音楽が多かったんですが、いつからでしょう、80年代ぐらいからかなあ、16分音符が増えてきたような気がします。ギターやベースで弾くのは大変そうですよね、16分音符。
でまあ、今はその早さではなくリズムの話なんですが、では、
「三連符」
というのは何かと言いますと、同じく、
「全音符を三等分した音譜を使ったリズム」
となります。
つまり10を3で割り切るような感じなので八分音符、16分音符、みたいにきれいに割り切れません。はねたような感じになります。
「たたた、たたた、たたた、たたた」
こういうのが三連符です。
普通に割り切れる音譜の音楽が、その部分だけ三連符になったりするのが、なんとなく好きなんですね。
先日、ある方のエッセイで、
「イパネマの娘」
という曲の話題が出ていて、その歌を歌っていて、なんとなくそんなことを思い出しました。
「たー、たたた、たたた、たーた」
みたいになるサビのところ、好きだなあと。
ラテンの代表、ボサノヴァの代表みたいな「イパネマの娘」です。ボサノヴァは基本的に8ビートだとか。私も今回調べてみるまで何拍子とか考えたことなかったですが、そうらしいです。というか、前に弾いた時に言われてみたら8拍子だったわ、という感じですか。その8拍子の中に「たたた、たたた」と3拍子が入るのがなんとも心地いいんです。
元々ラテン音楽は好きで、音楽を習っていた頃に結構ラテンも弾いていたんですが、ボサノヴァというと、
「たんたんたたんた、たたんた、んたた」
みたいに思ってました、そうか8ビートか~今更何言ってんだ、この人。
とにかく、数字で割り切れないもので、そういう形で変則的にはねる音、三連符がなんとなく好きだという、それだけのお話です、うん。
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