洗濯は夜に
以前、母親は、
「夜干しはあかんから」
と、よほどのことがない限り、洗濯は朝しかやりませんでした。
母は同時にこうも言っていました。
「これまでの家も今の家(今の実家です)でも洗濯を干す場所にだけは苦労する」
実家の洗濯干し場は2階のベランダと、玄関横のスペースです。布団などの大きな物は玄関横の大きな洗濯干し、普通の洗濯は2階のベランダに干していましたが、ベランダはあまり日当たりがよくありませんでした。それで冬なんかは、台所に斜めに渡した物干し竿に干すことも多かったのですが、それでも夜にはほとんど干しませんでした。
私も長らくそれを守って夜に洗濯を干すことはほとんどなかったのですが、ある時から考えを切り替えました。それは、室内干しをするようになってからです。洗濯物って、一日着て、それを洗うことが多いです。なので、その夜に洗った方が放置時間が短くて済むし、今の季節なんか夜洗っておくと、朝にはもう乾いてる。
マンションには浴室乾燥機がついているのですが、今は壊れて使えません。以前は夜のうちにお風呂場で干しておけば分厚い物も乾いてたんですがね。何しろ給湯器だのなんだのが次々壊れたので、こちらは後回しです。
「夜干しはいけない」
というのは、夜に外に干しておくと、虫がついたりするからだ、ということを聞きました。それから、今は防犯上も夜に出しておくと盗まれることがあるとか、太陽がない時間に干すと時間がかかって臭うようになる、とかそれなりに納得できる色々な理由があるようです。
非科学的なことでは、霊が寄ってくるとか、単にだらしないと思われる、などもあり、そんなことから昔の人は夜干しはしないようにと言っていたんでしょう。
ただ、室内に干すのは結構メリットがあります。上にも書きましたが、エアコンや暖房を入れてると朝までにすっかり乾いてしまう。汚れたまま置いておく時間が少ないので臭いにくい。朝、慌ただしく洗濯をしなくてもいい。特に、今のように夫婦どちらもが朝から仕事に行く家などは、朝洗濯して干してから、なんてやってられない。
ということで、私も夜、お風呂に入った後で全部まとめて洗濯し、干してから寝ていますが、朝起きたら今だったら分厚いバスタオルまで全部もう乾いてます。
ただ、そうなると、
「わあ、もう乾いてる。これでいいか」
と、また同じ服を着てしまうので、もしかしたらそれを見て、
「あの人毎日同じ服着てる」
と、思われてるかも知れない。
実際にそうなんですが、
「安心してください、洗ってますよ!」
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