本当にあった怖い話・2023年夏のある一日
また怖い出来事がありました……
始まりは今朝のことです。今日は病院の定期検診で、いつもより早く家を出ることになりました。
家を出て、エレベーターホールへ向かっていると、
「あれ、あんなところにみんみん様? なんか小さいけど何ゼミだろう」
と、思いながら突き当りの部屋の廊下に面した壁、その天井近くにとまっている影に目がいきました。
ところが!
「ひいっ!」
なんということでしょう、その小さな影はみんみん様よりももっと小さく、そして黒い、さらに光っている……
「あ、アレが!」
そう、アレでした。
きっと皆さんのほとんどが嫌うアレ。
もちろん私だって嫌いだ!
「まさか、こっちに飛んでくる、なんてことないだろうな……」
廊下で一瞬止まったものの、そこを通らなければエレベーターには乗れない。
仕方なく、見たくもないけど横目で睨みながら、様子を見ながら通り過ぎました。
「よかった、無事通れた……」
全身鳥肌、じんわりと汗もかいています。
本当に怖かったです。
この時、私は恐怖を無事通り過ぎたと信じていました。
「いつもより出るのが早いから、それであんなのを見つけてしまったのかも知れない」
そう信じていましたから。
そして病院へ行き、検査も終わり、実家へ行って仕事もして、今日はひさしぶりのかなり激しい夕立タイムの雨も見送り、いつもの時間に帰宅することになりました。
エレベーターに乗り、自分の部屋のある階で降り、帰ろうと思って進みながら、
「そういや、今朝はこの部屋の壁の天井あたりにアレがいたんだよな、さすがにもう、ってまだいるー!」
そう……
今朝、みんみん様かと間違うようなところにとまっていたあの黒いやつ、アレが、アレが……
「なんで今朝と全く同じ場所にいるんだあ!」
また鳥肌、冷や汗ですぐそばを通り抜けました。
怖かった……
すごく疑問なんですが、アレって朝から夜まで一日中、あんな同じ場所にとまってるものなんですか? そんなに根性あるの?
もしも、道の端とかなら、もう命なき存在としているのを見たことはありますが、仮にも壁です、直角です、しかも天井近くの高さです、足をついてる場所などありません、そんなところにそんな長時間滞在できるものなんですか?
今、とても怖いのは、
「明日の朝もあそこにいたらどうしよう!」
ということです。
現在進行系の怖い話でした……
頼む、どっか行っておいてくれ!
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