高校野球の準々決勝
テレビを見たら、今日は夏の甲子園の準々決勝だと言っていました。そのことで、ふと、思い出したことがあります。
元々はうちの父親のお友達で、今は私のお友達でもあるおじさんがいます。70代ですが、とても元気な方で、毎朝たくさん歩き、たくさんのお友達を持ち、たくさんの人助けや面白いことをなさっています。そのおかげで私にも80代のお友達もできました。
その方も神戸出身で、子供の頃からお友達と高校野球を見に行ってらっしゃったのだそうです。今は知りませんが、当時は外野かな、そこは無料だったので、お小遣いの少ない子供がお金を使わずに一日中遊べると、夏休みのお楽しみだったとか。
「カチワリあるでしょ、あれを1日にいくつか買って、おにぎりとカルピスの原液を持っていく。それをカチワリに入れて飲んでた」
って、それだけでもう話が面白い。
その方が、
「高校野球の一番面白い試合ってどれか分かる?」
と、聞かれたので、
「決勝じゃないんですか」
と聞いたら、違うとのこと。
「一番おもしろいのは準々決勝」
そうおっしゃるのでどうしてかと思ったら、
「準々決勝はいわゆるベスト8が全部揃って出てくる試合で、必ずここから優勝チームが出るから。その日一日、朝から夕方まで見た試合の、どれかが必ず優勝するねん。ベスト8から先は必ずどれかが優勝する試合がある」
ああ、なるほど!
私はサッカーは見ますが、あまりそういう感じで考えて見たことがありませんでした。やっぱり特定のチームを応援することが多いので、そのチームがどうかを中心にして考えるからです。
準決勝はベスト4が出揃うけど2試合しかなく、決勝は1試合のみ。だから、一日中見ていて、しかもその中から必ず優勝チームが出る準々決勝が一番面白いのだそうです。なるほどなあ。
真夏の炎天下の下、日焼けで真っ黒になった中学生たちが、おにぎりを食べながら、カルピスを入れたカチワリを飲みながら、朝から晩まで一生懸命高校球児を応援する。なんだかすごく夏の話を聞けた気がしていました。
今日はその準々決勝。今日の試合から必ず優勝チームが出る日です。今日から仕事だし、私はそれでも野球を見ることはしないと思うのですが、なんとなく今日の試合は少しばかり気になっています。
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