カムカムたぬきの歌
今の朝ドラの中で、
「証城寺の狸囃子」
を英語の歌詞にした歌がよく流れています。
歌の内容としては、みんないらっしゃいお菓子を食べて歌いましょう、と、
「カムカムエブリバディ」
から始まる英語の歌詞なんですが、
「あれ、私が知ってるのと違うな」
と、思いました。
私が聞いて覚えていたのは、子供の頃に母親に教えてもらった歌詞で、そういう歌い出しではありませんでした。
うちの母親は英語なんて全然できない人だったんですが、歌が好きで、たまに英語の歌なんかも歌ってました。
その中には英国国家なんかもあって、
「ごっどせいぶあーわぐれーしゃすきん」
と、日本語のひらがなみたいな歌い方をするもので、
「しゃすきん、って何!」
みたいに、妹とよく笑ってたなあ。
そんな感じで母が歌っていた古い歌は、何語でも割とどれも歌詞を覚えているんですが、証城寺の英語の歌詞は、なんとなくしか覚えていませんでした。
ただ、歌い出しのところは覚えていて、それがテレビのと違ったんです。
「ショ、ショ、ショジョジ、ショジョジ イズ ラクーン」
ラクーンは英語でたぬきのことだと、これで母から教わった記憶もあります。
「なんで違うんだろう」
と、ふと、調べてみようという気になりました。
テレビで流れていた歌詞は、当時の英語会話のラジオ番組で実際に流れていた歌詞らしいです。
そしてうちの母親が歌っていたのは「アーサー・キット」というアメリカ人の歌手が歌っている歌らしい。
調べていると「ウシュカ・ダラ」という歌もその方の歌で、それも母親が歌っていたのを聞いたことがあったので、この人の歌でほぼ間違いがないだろうな、と思いました。
こちらの歌詞は日本語にすると、お腹をすかせたたぬきが「コイコイコイ」と体を叩いている、みたいな歌詞でした。
私は知らなかったんですが、この歌も英会話の番組で流れていたらしいです。
英語の歌詞の部分を、最初の「ラクーン」ぐらいまでしか覚えていないと思っていたんですが、
「来い、来い来い、来い来い来い」
のところを、
「koi, koi, koi, koi, koi, koi」
と、日本語とかけたような歌詞になっているようで、そのあたりもあまりよく覚えてなかった原因かも知れません。日本語の歌詞なら覚えてますから、英語の歌詞の一部だとは思わなかったんでしょう。
すっかり忘れてしまっていた歌を、ドラマを見ていてなんとなく思い出しました。
もしも母がいたら、一緒にドラマを見て、この歌からまた「しゃすきん」とか思い出して笑っていたんだろうなあと、懐かしく思いながら聞いています。
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