めんどくさい女の子は嫌いですか?
智代固令糖
第1話 幼馴染みはめんどくさい
『学校に来るのは楽しいですか?』
いいえ。
『部活に入っていますか?』
はい。
『部活動は楽しいですか?』
いいえ。
『友達はできましたか?』
はい。
『良好な関係を保っていますか?』
いいえ。
『高校生活に不安はありますか?』
はい。
『具体的な不安要素』
人間関係。
『アンケートは終了です』
「診断結果が出ました。あなたは、アンケートで『いいえ』と答えられる俺超カッコいいと思っている自意識過剰系のオタクですね」
「俺のアンケート用紙を勝手に見るなよ……」
ていうか、最後のオタクはアンケートじゃなくてお前の感想だろ。
……事実だけど。
「私、最近思うことがあるの」
「なんだよ改まって」
深刻そうな声音で俺の顔を覗き込む。
「めんどくさいと可愛いは紙一重かと」
ニヤニヤしながらこちらを伺う。
「可愛いだけで十分だ」
俺は心の底からそう思った。
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