忘れた

@Sumaphonekentyan

第1話

小さい私はお家に置いてきました。

少しのドジでも笑ってしまうわたしを

リビングで、腐らないようにしまっておいてと、家族にお願いしておきました。


小さい私は、腐らないための防腐剤を求めて、仕事に精をだしました。


冷めないために、

防腐剤を求めるためだけに、

弱いのにムリして酒呑んで、

酒で前が見えなくなって、

お家から小さい私を見つけ出せなくなりました。

見つけたのは、大量に割れた瓶とこぼれてしまった牛乳だけでした。


家族は、どこにしまったか、小さい幸せを見つけるために外へ出て行きました。


ずっと見つからないのか、もう見つかったけどキレイにするのに時間がかかっているのか

いまだに帰ってきません。

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