(仮)神様

でぃあぼろ

(仮)神様

上司から一枚の用紙が渡された


上司「君、今日からここ担当してもらうから」


自分「は、はい」

心中では急にいわれてもそんなん無理だろ、

愚痴を我慢しながらも用紙を確認した


30歳、男性、無職

「小出水 亮」 彼女はなし、友達も数人


得に才能もなく取柄もなく普通に生きれば問題はない人生


実家はそこまで貧乏ではなく何不自由のないところで育ちを得て


地域の中堅高校を普通に卒業。大学には進学せずお金持ちになり自由に過ごすことを夢見て、生きていた


しかしどこで狂ったのか、売れないバンドマンより酷い生活をしている模様


30年間童貞でニートとかいうわけでもなく

ただ地味に経験しているあたりが難点


中途半端な取柄のなさ。


格闘ゲームで言うところの、まあだれが使っても微妙なキャラ(相手によっては強いけど。。。そんな使うほどでもねえな)みたいな存在だ


特技といえば、ゆとり世代ど真ん中に生まれその産物が作り出した化け物のような、なまけ能力を持っている



簡単にまとめると、仕事もきまらず貯金もなく何事にもやる気もないどうしようもない男だ



そんな男の担当か。。。大丈夫か。。?




自分はだれかって?人間担当の神様を25年勤めてる

一応一般的な神様だ


天界から毎回人間が命を無駄にしたり変な行いをしないように見守ったりたまに願いを叶えたりする仕事だ。

まぁ自分も神様の中だとやる気のない方だから

こんな奴の担当なんだろうけどな


しかし同期の社長担当とかスポーツ選手担当なんて忙しいそうだしね。。。


願われてばっかりよ。このポンコツ野郎もきっと願うんだろうけど

叶えるためのポイントってのが必要なのだよ


下界でなんかがんばったらポイントがたまって

それをつかうのが神の仕事みたいなのがあるんだが


そう、このポンコツ野郎はがんばってもいないはずだからポイントすらたまってないってはずだ。。。

無課金で願ってきそうな予感しかしない。


まぁそんなこんなでこのポンコツ野郎の神様担当になっちまったってことだ







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