ラフ

誰にも呼ばれたくない夜は

よれよれのTシャツを着て出かけよう

風が吹けば適当に膨らむ

しゃがめば伸びる

そいつは今の僕にお似合いだ

(真新しいのなんて着れるかよ)


改まって行くとこもない

旅の途中

いつだって次の駅を探している

(いつだって降りることができる)


どこから見ても

特別なものは何もない

どこにでもある断片をボタンにして


共感と矛盾の先にたどり着く

カフェの天井が高いことが

きっと小さな救いになる


何年振り?


まだいたんだな

(理由あって捨てずに取ってあった)


あの頃は何も気づかなかった

あるいは僕が変わったのかな


約束はしていない

コースも何も決まっていない


ラフな道だ


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