私と僕にできること

誰にもわからない私の痛み


誰にもわからない僕の痛み


だって生きてきた環境も、性格も、容姿も、能力も同じじゃない


わかるわけない、わかられて堪るか


わかろうと寄ればウザがられ


わかるはずないと言えば冷めた視線を送られる


どうすればいい?



我儘にならせてほしい


都合のいい人になってほしい


深刻そうな顔も、無理な笑顔もいらない


ただそこに、犬のようにいてほしい


話したいときに話し、沈黙したいだけ沈黙し続ける


そして


時には顔をなめてほしい


時には甘辛く吠えてほしい


でも、それにさえ怒ることもきっとある


そんな時は怒り返さず、怪訝な顔もせず、付かず離れずにいてほしい


我儘にならせてほしい


自分の傷の痛みなんて、誰にもわからないと知ってるから


この傷は自分で癒すしかない


我儘にならせてくれるあなたの優しさが


我儘にならせてくれるキミの優しさが


その治療薬になる


面倒くさいね、お互いに


そう言い合って、いつまでも一緒に笑っていたい

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