第8話 ゲームしてると、たまにストーリー一気に進むことあるよね。

「いやー、新しいスキルの練習になったし、対物戦

 での立ち回りも少しわかったよ!ありがとう、相

 棒!」


(コミュ症あるある、距離の詰めかたミスりがち)


「相棒、、!相棒かぁ……!いいな!こっちこそ 

 よろしく!相棒!」


「…………とはいっても、もうさよならか、、」


中々お互いやりたいことがあるのだ。 

そのためには、始まりの場所でいつまでも時間を

消費するわけにはいかない。


「そうだな、、、僕は、ちょっと遠くのナギアって

 大都市に行くよ。そこで修行だな。君は?」


オルトーは、そういえば行きたいとこの町の名前を

知らなかったので、ウインドに聞くことにする。


「なぁ、ウインド、この町へいきたいんだが、

 この町の名前は知ってるか?」


「あぁ、そこは………………って本気で行くのか?

 僕はおすすめできないぞ、、」


「いや、けど俺が行きたいのは結構大事な理由なん

 だよなぁ、教えてくんね?相棒?」


急だが、ウインドは少しばかり友達が居なかった。

それゆえ、友達、相棒とかいう言葉に弱いのだ。


「うっ、あ、相棒だよね、、

………わかったよ。この町は

『ドューエ・サイド』 って言うんだ。」


「ウインドがおすすめしない理由ってなんだ?」


「あの町はね、世界連合が調査した

  【治安の良さランキング】で、ワースト3位な

 んだよ。だから、冒険者初心者の君が行くと酷い

 目に遭うと思って、止めたんだ…….。」


「な、治安悪いのか、、ん?、というか、ここは

 セイクリアって場所だって聞いたんだが、違うの

 か?」


「んー、、それは違くはないけど、、

 言っちゃえば、それは昔の話だね。

 昔はそこは妖精族が居たらしいんだ。

 けれど、君は島の内の人だから、知らないかも

 知れないけど、妖精族は、少し前に絶滅種として

 認定された種族なんだ。」


「え‼︎どうしよう、、俺、妖精族に用があったんだ

 けど、」


「何の用事があったんだい?」


「えっと……その町の祠に行きたいんだ。だが、場

 所を知ってるのが、妖精族ぐらいらしいんだ、」


「なるほどね。あ、じゃあ、ドューエサイドの図書

 館に行ってみるのはどうだい?そこになら、本が

 たくさんあるし、何か手がかりも見つかるかもね

 。」


たしかに、それはいいかもしれない。何より、そこに行くに越したことはないしな。  


「そうだな、そこへ行こう!いいこと言うな、

 ありがと。」


「ふふ、いいんだよ、この僕にかかればちょちょい

 のちょいだよ。」


ウインドがムフー、ってしている。可愛い。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





…とまぁ、なんだかんだで、島の外へ出るため、

ウインドと港の方まで来ていた。 


「よし、行きたいとこが違うから、この門こえたら

 離れ離れだな。」


「さみしいけど、しばらくして、僕も修行つんで、

 強くなるよ。次は負けない。」


「おう!お前は最強のなんだっけ、ほら、なんとか

 スライム、、

『ゴッドスライム‼︎‼︎』

そう!それそれ………まぁ、俺はおまえがなれ

 るって思ってるから、お互い頑張ろうな。」



「あぁ!じゃあな、相棒!」


「おう!」


といって、2人で門をくぐる。俺も内心ワクワクしている。


「……………………おい、ちょっと待て。」


「……はい?あ、門番さん?」









大事なことを忘れていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る