第5話 共鳴〈レゾナンス〉


てことで、はじまりの平原にきた。


カインドさんが言うには、ここには


スライム

ゴブリン

コドラ


の3種類の初級モンスターがいるらしい。


他にもモンスターはいるらしいが、どれも、中級、


上級のモンスターだ。




そういえば、この世界のモンスターは強さ、希少さで、ランク付け


されているらしい。


したから、


初級


中級


上級


超級


魔級


伝説級


神級


の7つだ。そして、このほかに、ランクつけがこの7


つから


は外れた級、天災級〈ディザスターズ〉という級も


あるらしい。まぁ、都市伝説だと言う人も多いらし


いが。



そして、一般的には、魔級のモンスターまでが、こ


の世界のダンジョンに居るらしい。神級はいわずも


がな、8人の神様である。(カルアもここ)


そして、伝説級はこの世界に湧くのではなく、


最強格の装備品、太古の書物、魔法などに宿ってい


るのだとか、この伝説級も、いま、世界には、100


種も居ないと、屋敷の本に書いてあった。




「さて、難しい話はここまでにしておいて、まずは


 雑魚を探して、共鳴だ!」


オルトーは、平原を走りまわる、わけでもなくのん


びりとあるく。オルトーはもともとあまり建物から


動かない。運動不足の体では、いきなり走ると脇腹


が痛くなってしまう。ゆえに、歩く。


………え?屋敷での全速力ダッシュはどうしたかだ


って?あれは、火事場の馬鹿力だ。あれは本能。




そんなこんな歩いていると、ふいな不意に足に


ペチャ、と何かが当たる。したを見ると、ゼリー状


の塊が足に張り付いている。


「え、ひんやり、、、蚕の肌みたい、、っとそうだ


 そうだ。いくぞ、、たしか、自分の意識をスライ


 ムに集中させて、、、、、こう唱えるんだ。」





『『『『『共鳴〈レゾナンス〉‼︎‼︎‼︎』』』』』




すると、スライムの頭上?と、オルトーの頭上に光


が集まり、それが繋がる。そしてオルトーの頭に、


さまざまな情報が入り込んでくる。


『データ、翻訳します。、、、、翻訳完了。


 言語データ、解凍、、、、解凍完了。


 個人情報、検索します。、、、検索完了。


 これより、情報を提示します。』


謎の声が、淡々と作業をこなしたのち、スライムの


頭上に、光で、カードのようなものがあらわれ、固


体化する。オルトーは、それを取る。そして、その


鉄プレートのようなはがきくらいの大きさの板をみ


ると、





種族名 スライム


  個人名  ウインド


  攻撃力 3


防御力 1


体力  5


魔力  2


固有スキル 分裂


                      』



と書いてある。ウインド、それがこいつの名前のよ


うだ。たしか、言語データも頭に入っているはずだ


「おい、ウインド、」


すると、スライムがぴっ、と動く。どうやらスライ


ム語が話せているようだ。


 と、うだうだ分析しているうちに、スライムが


突進してきていた。


 「うわぁ!!!って、いたくねぇ、、、、」


謎の空気が流れて、気まずくなる。そうして、数秒


たったころ、下の方から甲高い声が聞こえる。


「な!君!僕のスーパーすとらいくを食らった


 ら、絶対気絶するんだよ!そう決まってんの!」


「は、はぁ、、」


「まぁいい!僕は、未来のゴッドスライム!


  ウインドさ!」


「知ってる。よろしくな、ウインド。」


「うむ!、にしても君、スライム語話せるなんて、


 スライムの友達でもいるのかい?


「いや、初めてだ。スライムと話すのも、会うのも


 な。」


「君、不思議だねぇ、そんな子今まで生きてきて、


 初めてみたよ!」


「まぁ、そりゃそうだよな、普通見たことない種族


 の言葉話せるやつなんて、怖いでしかないよな


っと、そうだ。一つ質問いいか?」


「ん?なんだ?」


「ウインド、分裂ってスキル使えるだろ。使ってみ


 てくれよ。」


「な、僕の隠し技もわかるのか、、でも、分裂自体


 しょぼいんだよな、、、そうだ!なぁ、君、」


「ん?あぁ、俺のことはオルトーって呼んでくれ。」


「じゃあオルトー!俺と模擬戦しないか?」


模擬戦、か。たしかに戦い方を知っておきたいな。


「わかった。やろう。それで、模擬戦ってどうやる


んだ?俺は力加減がわからないから、討伐してしま


うかもしれないぞ?」


「その点は大丈夫だ。僕も君も、


契約〈コントラクト〉と言うスキルを持ってい


る。それを使えば、オートバリアが発生して、


体力が0になることはないぞ。」


「へぇ、そんな便利な機能もあるのか。」


「これくらいは、人族も教えてもらうと思うのだが


、まぁ君が教えてもらえなかっただけかもしれない


し、今君も知ったから、どうでもいいか!さて、は


じめるよ!スキルは僕と触れて、契約〈コントラク


ト〉!と叫べばいい。、、、よし、始めるよ。」


「おう!」





「「コントラクト!!!!」」


さぁ、模擬戦開始だ。

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