第4話 尋問へ

「女、お前の名は」


「は、はい。綾瀬藍と申します」


平助とはまるで違う雰囲気に藍の手は

小刻みに震えている。


「そうか・・お前に乱暴した奴は攘夷派の

人間だ。その内牢屋に入れられる」


「そ、そうですか・・」


「後はお前を尋問し、処罰を決めるのみ」


腕を掴もうとした際、藍は不意に下がった。

何か漠然とした恐怖が心を支配していた

からだ。


「ほぅ、私の手を避けるとは

いい度胸だ。さてどんな罰を与えようか」


表情は笑顔だが、目は笑っていない。

腕を強く掴まれ部屋から出ると

更に奥の部屋に連れて来られた。


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狂うほど愛されて @komalove

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