TVアニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」第14話「魔女は囁く」より…古代進の夢

夢の内容…兄の帰りを待つ死んだはずの両親

 2013年春からMBS・TBS系列で放送されたTVアニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」の第14話「魔女は囁く」で宇宙戦艦ヤマトのクルーたちはジレル人リンケの能力で催眠状態にされ、夢を見させられます。

 夢の内容はリンケによってさまざまな干渉を受けていて、本来ならば夢占いで占うような対象としては不適切なものですが、あえて占ってみました。



1.名前:古代こだい すすむ


2.年齢:20歳


3.性別:男


4.職業:軍人(宇宙戦艦ヤマト戦術長)


5.家族構成:全員死別

 (兄の古代こだいまもるは存命中だが乗艦の「ゆきかぜ」の残骸が発見されており戦死と判定されている)


6.夢の内容


 子供の進が昔の実家の居間で死んだはずの両親と叔父叔母と一緒にテーブルを囲んでいる。両親と叔父叔母はグラスを片手に「夢」という銘柄の日本酒を飲んでいる。窓の外は夕焼けで室内は灯りもついておらず暗い。電話の横に女の子の人形。


 みんなで兄のまもるの帰りを待っていると電話が鳴るが誰も出ない。

 気づくと知らない女性が居て「電話に出ないの?」といてくる。


 進は電話に出ると兄の守がでて、「後20分ほどでそちらに着く」と告げる。


 気づけば雪のちらつく屋外にいて電話は突堤の先の公衆電話。周囲は工業地区の港のようで、雪が降っている。空には大きな飛行機が飛んでいる。


 「待たせて済まないな」と謝る守に進は「兄さん、どうして死んじまったの?」と質問する。電話の上に女の子の人形。


 電話先の守に「お前の方はどうなんだ?ちゃんと生きてるか?」と訊き返され、「うん」と答える。「お前は何をやってるんだ?」と重ねて尋ねられ「僕はヤマトの…」と答えようとしたところで「お前のいるべき場所はそこじゃない。帰ってこい進。お前は戦ったりする人間じゃなかったはずだ。」と言われ、進は電話を切る。


「お兄さんの言う通り、一緒に帰りましょ、進さん」


 傘を差した女の子が後ろから話しかけてくる。


「いや、僕は戻らないと」


 断る進に女の子は質問する。


「戻る?どこに?」


「ヤマト」


「ヤマト?何のために?」


「戦うため」


「戦う?誰と?」


「誰と?…決まってるじゃないか」


 だが誰と戦うべきなのか思い出せない。女の子が居なくなっている。


「えっと…僕は…誰と?」


 思い出せず、進はその場にうずくまる。


※ 場面転換


 ハーモニカの音が聞こえて進は振り返ると、夕焼けに染まる街並みと富士山を背景に丘の上でハーモニカを吹く軍服姿の兄・守の姿。

 進も現在の姿に戻っており、守に歩み寄ると気づいた守はハーモニカをやめ「進、男ならもう泣くな」と言う。

 進はまた子供に戻って泣いている。守も普段着に戻っており進にハーモニカを差し出す。


「昔、父さんが持っていたものだ。これはお前が持っていろ。」


 二人とも再び現代の軍服姿に戻って、進は守からハーモニカを受け取る。


※場面転換


 進と守は陽の沈み夜の帳の降りはじめた空を見上げる。そこには地球に降り注ぐ遊星爆弾の光が見える。


「進、この光景を忘れるな」


 守の言葉に進は「うん」と返事をする。


※場面転換


 再び実家の居間。暗い部屋でテーブルを囲み両親と叔父叔母が守の帰りを待っている。


「あの日、僕はここに居なかった。宇宙港へ兄さんを迎えに行って、そしたら…」


 宇宙港から見た遊星爆弾を思い出す進。


「バカなことを言うんじゃない」

「地球は平和なのよ、戦争なんて起こっていないの」


 その記憶を否定する両親と親戚に進は反論する。


「戦争はあるよ。敵はガミラスだ。そして、ここに遊星爆弾が落ちて、みんな、死んじまったんだ。」


 窓の外にキノコ雲、両親親戚は人形になって進を見ており、拍手がなって目が覚める。



 昭和の時代に大ヒットしたTVアニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメイク版で、今回とりあげた夢のエピソードは前作には無かった完全オリジナルです。ではその夢を占った場合、どのような意味が浮かび上がってくるでしょうか?

 次で解説します。

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