第3話

本当はスタイル抜群の陽キャ女子は俺の憧れで、めちゃくちゃ彼女にしたいんだが、

嘘告白を真面目に受けとめてもな。


だから、、


これでいいんだ。


バッサリ振ってやればそれで終わり。


さ、とっとと、俺の前から居なくなれ。


目の保養タイムは終わりだ。


さ、自分のクラスに戻りなさい。


だがしかし。


「どーして、断るんだか、全くもって理解できないわ」


「いや、ほら、さっき言ったろ。

陽キャは大嫌いだって。

俺はさ、俺と同じ陰キャタイプじゃないと

一緒にいて落ち着かないわけ。

そんなイケイケの金髪ギャルとなんか、

並んで歩ける訳がないだろ?」


「いいか、その胸の谷間を強調させるのとか、ダメだろ?ワイシャツのボタン、ちゃんと

留めろよ...!!」


「それから、その短い制服のスカート丈も

ダメだろ?目のやり場に困るし。

大体な、生徒指導の先生に何度も注意されてるんだから、いい加減直して膝丈にしろよな...」


「俺、ルールを守れない女は大嫌いなんだ」


もっともらしく。


俺は適当な言い訳を並べ、

なんとか彼女を後退りさせた。


「くっ....」


彼女は歯軋りし、


「なによ、なによっ...!男なんだから、

短いスカート好きでしょう?

ワイシャツもはだけて、肌見せしてる女の子、

大好きなんでしょ!?」


「いや、大嫌いだね!!」


俺はそーゆー、ビッチな感じ、

本当は大好きだが。


大嘘を吐いた。


まぁ、そんなこんなで、彼女は

俺の発言に面食らって、大層頭にきたらしく、

大股歩きで教室を出て行った。


これでいいんだ。


だって、マジ告白じゃないもん。


マジ告白だったら、


俺、なんにも余計なこと言わずに、


「喜んで、林さんと付き合うよ!」


と先にも書いたが、そう宣言するだろーよ。











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