第2話

俺にとってはこの告白がガチ告白であるならば、

いよっしゃあああ!などと心の中でガッツポーズをしつつ、


「俺なんかでいいのかな...?」


「陰キャの俺なんかが、高嶺の花のギャルの

彼氏になってもいいのかな...?」


などと照れ臭く宣って、


「もっちろんよ!!」


などと言われたい所存なんだが。


そんなことは不可能。


だってこれ、誰がどう見ても嘘告白じゃん!


だからな、俺は言ってやったんだよ。


バッサリ断ってやったんだ。


本当は金髪美女ギャルの林ユーコは大好きだけどもな、


こう、振ってやったんだ。


「無理だね。

俺はさ、俺とは住む世界が違う、陽キャな林さんなんか、はっきし言って大嫌いなんだ!!」


と。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る