バレてる壁

バブみ道日丿宮組

お題:俺はサイト 制限時間:15分

バレてる壁

「まーたへんなサイト作ってる」

「へんってなんだ。パズルゲームだぞ!」

 どれどれと画面を覗く彼女は妙に色気があって、思わず仰け反りそうになった。

 平常心がなければ、きっと俺は引っ付いたに違いない。うん、えらいぞ俺!

「わたしにも解けるかな?」

「どうだろう」

 くんかくんかしたい欲求をかき消すようにパソコンの前にスペースをあける。

「どうせなら椅子も貸してほしい」

「まぁそうだろうな」

 立ち上がり、大人しく席を譲る。

 よっこいしょと昨今の年寄りでもしないセリフをつぶやきつつ彼女は座った。

「これってなんかの問題だったりするの?」

「それをいったらヒントになるじゃないか」

 むーと唸り声を上げた彼女はカタカタとキーボードを操作して、ブラウザを立ち上げる。

「情報は得てもいいけど、へんなサイト開くなよ」

「えっちなサイトばっかお気に入りに入れてるんだね」

 めっちゃバレてる!? な、名前はとてもまともなものしたはずだが?!

「何年幼馴染してると思ってるの。あといつもえっちな目線向けてくることも知ってるからね」

 まじで!?

「今だって上から胸元見てるでしょ。その位置からなら下着見えるものね」

 た、確かに胸元まで90度! いい位置とか思ってたよ!

「み、見さしてるほうが悪い!」

「見えてたんだ。見えづらいはず、というか普通に見えないはずなんだけど?」

 ジト目が俺を襲う。

「い、いまは下着じゃなくて作ったサイトだろ!?」

 冷や汗をかきながら、話題転化。

「ふーん、そうだね。君が見たいっていうなら見せてあげようと思ったけど……やーめた」

「えっ……」

 残念で言葉を失った俺に変わり、彼女はカタカタとまたキーボードを操作し始める。

「わたしに似てる娘ばっか見てるんだね」

「な、なんでわかるの」

「履歴の検索ワードがわたしの趣味に似てる」

「くっ」

 こんなことなら履歴を消しておけばよかった……いや、突然こられたら無理か!

「い、いからサイトの答えを……」

「それならもうわかったよ」

 彼女はさらにキーボードを打鍵して、あるキーボードを3つ空白のスペースへ打ち込む。

「わたしのスリーサイズなんてよく知ってるね。わたしでも細かいの知らないのに」

「い、いや……たまたまだよ」

「そっ。それならいいけど、終わったしでかけるよ」

 俺の答えを待たずとして、彼女は俺の手をとってあるき出す。

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バレてる壁 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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