第164話
世間話をそのあとしていると、ジュエリーショップに着いた。フランス人のお客さんがたくさんいる。まぁここはフランス人が多く集まる町だからな。日本の中のフランスと呼ばれている。
ジュエリーショップの中に入ると、高級感が漂っていた。フランスは店内も妥協をしないのか。いや高級なところは日本も妥協しないか。
まぁこんなヨーロッパチックな感じではないが。それだけこの店内はヨーロッパを感じる。
「イラッシャイマセー。アナタニピッタリナモノヲショウカイシマショウカ?」
片言の日本語で俺にそう話しかけていたのは西洋人形のような美少女だった。留学生か?まだ高校生ぽいな。よく校高校生なのにここで働けるな。親のコネか?まぁどっちでもいいが。俺は送るものは自分で選ぶ。
「大丈夫です。あそこに困っている人がいるのであっちを助けてやってください」
「オーソウデスネ、アッチニイッテキマース。オシエテクレテアリガトウゴザマース」
そうすると困っていた青年のもとにいった。あ、めっちゃ顔赤くなっている。彼女のプレゼンでも買いに来たのに他の人に照れるとはな彼女が聞いたら切れそうだな。
「正弘くんのセンス期待してるわ」
「任せろファッション以外はセンスは悪くないからな」
そうして俺のアクセサリ選びが始まった。ふむ星形かシンプルでなかなかいいが何かピンとこない。ちなみに値段は見てない。値段を気にするといいものを選べないからな。視野が広い方がいいからな。
「悩むなー。ここはフランスのみ店なだけあっていいものが揃ってるが、いまいちピンとこないんだよな」
「どれもお洒落ね。ピントこないのはそれだけ真剣にして選んでいることよね?嬉しいわ。どんなものでも大切にするわ」
その言い方だと俺の選んだものは気に入るか分からないって言っているようなものだぞ。悔しいな。気に入るものを選んでやる。俺は目を凝らしながらよく選んだ。するとあるネックレスに目が止まった。
ダミアーニベルエポックネックレスか。ダイヤモンドで十字形これなら制服には微妙だが。普段のかなえの上品な服装には似合いそうだ。俺はこれに決めて店員を呼ぶ。するとさっきの店員がやってくる。
「ドウシマシタカ?」
「これください」
「イイセンスシテマスネ。シカシコウコウセイガカエルネダンデハナイデスヨ」
まぁ普通ならな。俺は小説家だ。印税がたくさん入ってきてるから問題ない。十万しなければ買える。今の俺の財布中は十万くらい入っている。元々お礼になにかを買うつもりだったからこんくらい入っているのだ。
「大丈夫ですよこれでもプロの作家なので」
「OHプロサッカナノデスカ。ナニヲカイテラッシャルンデスカ?」
「罰ゲームから始まる恋っていうラノベです」
「ラノベスキデスヨ。ソノラノベハサイキンハヤッテルモノデスネ。ワタシモヨモウトオモッテマシタ」
外国人にも流行ってるのか?だとすると日本の文化が受け入れられているようで嬉しい。しかもフランス人みたいなアニメが好きな国で流行ってるのは自分ラノベが流行ってるのは嬉しいものだ。アニメ化されたときも見てくれる確率も上がる。アニメ化ンとけも結構有名な人だし。世界的なヒットもするかもしれない。そうすれば印税で武家屋敷を買える。
「ハナシスギマシタネ。コレオツリデス。マタキテクダサイ」
俺はそとに出て見えなくなるまで手を振られたので手を振り替えした。かなえは片言だけど普通に日本語話せてたわねと言っていた。嫉妬は全くしないんだな。それだけ自分に自信があるってことだろう。まぁかなえほどの美少女ならそれだけの自信を持っていてもおかしくはないが。
「かなえはいよ。これは今日のお礼だ」
「大切にするわ。早速次のデートにつけていこうかしら?」
かなえは小包を大切そうに胸のまで持ちながら笑顔で言った。うっその笑顔は反則だ。好きじゃないときもドキッとしたのに好きになってからはもっと破壊力が増す。さすがモデル。笑顔の使い方を分かってる。
「今日はこの後撮影があるからデートはこの時間まででいいかしら?」
「わざわざすまんな。あまりない自由な時間を使ってもらって」
「何を言ってるのかしら?正弘くんといるのが一番心が安らぐし、仕事にもやる気が出るのよ。むしろ自由な時間に一緒にいれることが嬉しいわ。それに貴方だって小説かいてるのだから暇ではないでしょう。お互い様よ」
確かに今はかなえといるといい休憩になり心が安らぐ。それをかなえも感じているのか。記憶喪失NINAL前の俺はこんなに安らぎを感じたことがあるのだろうか?ある意味記憶喪失になってよかったのかもしれない。
「それじゃ私はいくわね。くれぐれもナンパにはついていかないよえにお願いするわ」
「俺なんかをナンパするやつなんかいないだろう?」
少しイケメンになったくらいで女子から話しかけられるなんて滅多にない。ジャニーズレベルのイケメンじゃなきゃありえない。もしくは森田みたい主人公が誰かを助けて落とすかだ。
「はぁー貴方は今のどのくらいイケメンなのか認識してないみたいね。貴方は相当のイケメンになったのよ。私に嫉妬の視線もきてるくらいのだから」
かなえを羨ましがっているってことか?そんなにイケメンなの俺って?かなえと一緒にいることでの男の嫉妬の視線は受けるが。そう言えば少し羨望も混ざっていた気がするが、これってかなえと付き合ってることの羨望じゃないのか?
「分かったよ。とりあえずついていかないようのする」
ナンパについていったらそれは不倫とどう意義だからな。本当にナンパされるか微妙だが。すると私はもういくわねと言って胸の前で小さく手を振っていた。何それ可愛い。これがかなえが人気の理由の一つだろうな。俺も笑顔で手を振った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます