第147話
俺達はゲーセンに入るとプリクラに迷いなく入った。今までだったら入らなくてリア充めと外で呪詛を唱えていたが、今は俺の回りには美少女がたくさんいる。周りから見たら俺もリア充だから迷いがないのだ。ふっリア充は楽しいな。
「そこでにやけてないで早く入ってよ。キモいよ」
うっ梨花からキモいはダメージがでかい。そんなににやついていていたか俺は。プリクラの前でにやける男子高校生不審度がますな。ゲーセンに警察官がいたら職質をされるレベル。実際に周りを見ると、不審な目で俺をたくさんの女子高生が見てる。
くっ俺は視線には弱いんだよ。特にキモいと思われてる視線には。まぁストーかと間違えられてもおかしくないか。この視線から逃れるために俺はプリクラに入った。
「あ、やっと入ってきた~。モーとはもう選んでおいたから~」
「仲がいい友達モードか。かなえと梨花って仲良くなくね」
「これが一番あっているな~って思ったんだよ。さすがにこの人数でカップルモードはきついしね~。もしかしてカップルモードでハーレムがよかった~」
『へぇーハーレムがいいんだ。正弘くんは私のものなのに。ハーレムを作るならお話をしないとね。フフ大丈夫だよ自ら身を引かせるだけだから』
なんか長濱さんが恐いことを言っているんだが。でもなんで長濱さんがここででてくるんだ。やっぱり大切な人の1人なのだろう。だが森田の言っていることが確かなら長濱さんは森田が好きなはずだ。だから恐らく記憶喪失になる前の俺の片想いだろう。今はなんとも思っていないが。
「どんなポーズをする?」
「プリクラに従えばいいと思うよ~」
『まずはみんなでほほをくっつけましょう』
行きなり難易度高いんだが。これ同姓前提で設定してあるだろう。じゃなきゃ異性の友達でほほをくっつけるなどあり得ない。だがそんなことをお構いなしに、雪穂が俺にほほをくっつけて自ずと俺は真ん中になった。そして柔らかい肌が俺にくっつく。すべすべしてるな。雪穂とかなえはともかく梨花が拒絶反応をしないことに驚いた。兄とほほをくっつけるの普通だったやだろう。
そして一枚写真を撮り終わり、二枚目はほほにキスをすることになった。だから友達のやることじゃねーだろ。このプリクラ壊れてるんじゃないか。もしプリクラに意思があるならほくそ笑んでるだろう。
雪穂とかなえがほほにキスをしてきた。梨花はもちろんキスはしなかったが後ろからバグをしてきた。ブラコンなのは知っていたがまさかここまでとは。顔を赤くしてるならやらなきゃいいのにな。
それから何枚か本当友達モードかよと思う写真を撮って最後は疲労困憊だった。ハーレム最高と思っていたが、いざやってみると疲れるな。
イケメンは毎回こんなことを爽やかにやっているだな。いや森田もか。あいつはリアルにハーレムを築いているからなんかムカつくな。長濱さんがいるのに。まぁ両思いだしそのうちくっつくだろう。だが胸が痛いのを感じた。やっぱりどこか頭の片隅でまだ長濱さんのことが気になっているのだろうか?今の俺は全く好きではないはずなんだが。
そんなことを考えているとプリクラの落書きが終わり雪穂がプリクラを手渡してきた。キスの写真でラフラブと書かれていた。しかも二人から、かなえはよく許したな。
「フフそれは私は寛容だから1人くらい正弘くんのことを狙っている人がいるのも分かってたから大丈夫なのよ」
「さらっと人の心を読むなよ。ほほとはいえキスを許すって寛容すぎたろう」
だがなぜか罪悪感を感じる。付き合っているのにキスをされたからか。だが長濱さんの顔が頭にちらつく。いやこの罪悪感はかなえと付き合っているのにキスをしたからだろう。
「この後は撮影があるからスタジオに向かうからここでお別れね。不倫はしちゃだめよ」
雪穂を見ながら言った。まぁなにか仕掛ける可能性もあるから牽制してるのだろう。雪穂は結構積極的だし。だが俺は好きではないとはいえ付き合っているから不倫なんかはしない。
かなえは駅に向かい歩いていった。モデルなだけあって歩き方も綺麗だ。
「私たちはどうしようか~」
「テラスモールは回ったしな。秋葉なんかどうだ?」
るんの生写真がほしいんだよな。トレードするにしても他の人気メンバーじゃないとできないし。買うのは高いが、今の俺は壊が暖かい。生写真を何枚も買える。それになんだが今日はるんに会える気がするしな。
「いいね~秋葉。私もほしいものがあるんだ~」
「秋葉決まりだね。お兄ちゃんはるんちゃん関連のものがほしいんでしょ」
「まぁな、それと罰ゲームから始まる恋のアニメ化が決まったから記念グッツがアニメトで売られるんだよ。その売れ行きを見たいっていうのもあるな」
そう罰ゲームから始まる恋のアニメ化が決定したのだ。ようやく俺の作品呉認められたってことだ。青春代行の文化祭効果で評価が上がり罰ゲームから始まる恋も買う人が増えてアニメ化が決定した。長濱さんには感謝だな。
「それじゃ行くか」
俺たちはテラスモールをでて新松戸で電車に乗り西日暮里で乗り換えて、秋葉に着いた。
「来たぞー秋葉原」
るんの写真が俺を待ってるな。早くお迎えに行かないと。まずは坂道グループの専門店に行くことにした。その間るんの可愛さを雪穂に力説していた。すると雪穂はそんなに可愛いなら動画見てみようかなと言った。布教成功したことに俺は興奮をした。
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