第136話

ドンキーまで山崎を送り届けて、連絡先を交換しまたお礼はするからと言われたが、俺はそんな大したことしてないから断った。だが山崎はお礼をしないと気がすまないと言っていたのでそのお礼を受け取ることにした。


「じゃぁな。あまりナンパじみたことはするなよ。すぐに相手は勘違いを起こすから」


「正弘くんだけなんだけどな。ここまで送ってくれてありがとう。また連絡するね」


「ああ待ってるわ。じゃあな」


俺は柏駅に向かった。今日は松戸に本屋久々に本を読みたい気分だし、読んでいる新刊がの発売日だからな。しかも特典ポスターつきという。在庫限りだから早く買わなくてはならない。


柏駅に着くと、指輪を見た。どうやったら傷つけないで分かれることが出来るだろうか?ストカーをするほど俺のことを好きってことは一筋縄では行かないよな。


電車がきたので電車に乗ると、もって聞いた本を読み始めた。ちなみに読んでる作品は俺の青春ラブコメは間違っているである。相も変わらず心情模写が素晴らしく、八幡の解決方法のカッコよさを感じる。ぼっちを脱却したいまでも共感を感じる。特にぼっちは視線に敏感で目立ちたくなかったり、色々押し付けられたりするから誰にも気づかれないように問題を起こさず、静かに過ごすというのは共感する。後はみんなが喋ってるときに疎外感を感じなくするために音楽を聴いたりだとか。


そんなことを考えてる電車が来たので乗った。美海は俺の青春ラブコメは間違っているを気に入ってもらえただろうか?今度聞いてみるか。松戸に着いたので駅を降りて本屋に向かった。


本屋に入ると、迷わずラノベコーナーに行き俺の青春ラブコメは間違っているを買った。その後は雑誌コーナに行きるんが表紙の雑誌を買い外に出た。差ぁ買えるかとなりふと横をみると美海と森田がいた。なぜだかいい雰囲気だ。これ以上見るなと警報が俺のなかでなったが気になってしまい近くまで気づかれないように行き目をこらした。


すると森田がキスをした。特に美海も抵抗を見せる素振りはなかった。俺はショックでこの場頭が真っ白な状態で走った。くそやっぱり美海は諦めていなかったのか。やはり俺じゃだめなのか。こんな思いするなら忘れた方がいい。恋心ごと。


するとよろよろと運転している車が目に入った。危ないな。ヤバイ子供が近くにいる。あのままじゃガードレールにぶつかって子供にぶつかる可能性がある。俺は走って子供のほうに行った。そして子供突き飛ばした。すると俺に向かって車が衝突した。


やばこりゃ折れたな。しかも血も結構流れている。ここで死ぬのか。まぁ美海と付き合えないなら死ぬのもいいか。生きれるなら美海に関する記憶をなくしてほしい。そうすればこんなに苦しまなくてすむ。俺は意識が朦朧としながらそんなことを考えていた。じゃあな俺に関わった人たち。俺は意識を手放した。


見たことない天井だ。これ一回言ってみたかったんだよな。腕をみるとチューブがついていて、包帯でぐるぐるまきで巻かれて骨折してるようだ。


骨折してないほうのでお腹めくると手術跡か残っている。しかも足まで骨折をしてるようだ。片足だけだから杖を使えば問題ないか。それより目覚めたしナースコールを押すか。ナースコールを押すとすぐにお医者さんと看護師さんが入ってきた。


「大丈夫ですか!」


「まぁ心は元気ですね。節々が痛いですけど。それよりあの子供は無事だったんでしょうか?」


「あの子なら軽傷でしたよ。それより症状を言いますね。左腕の肩を骨折、胃が少し飛び出ていましたので手術をしました。後左足の複雑骨折ですね。全治2ヵ月っと言ったところでしょうか」


これじゃ修学旅行は行けないな。あれだけ楽しみにしてたのに。でもなんで楽しみにしてたんだ?なぜか思い出せない。まぁたいした理由じゃないだろう。


「それじゃ失礼しますね。親御さんにはこっちから電話しておきます」


そしてお医者さんと看護婦さんは病室を出ていった。て言うかここ個室だよな。相当お金がかかるはずだ。慰謝料をたっぷりもらったのかね。それにしてもやることがない。適当に携帯でも開くかと思ってスイッチをつけても開かない。画面咄嗟になげたからはボロボロだ。修理をしないとな。まじてやることがない。梨花が来るのを待つか。


暫くたちバンと勢いよくドアが開いた。すると梨花が目に涙を浮かべながら入ってきた。梨花はゆっくりと俺に近づき目を見るとわんわんと胸元で泣き出した。すまんな梨花。そう思いながら梨香の頭を優しく撫でた。暫くして泣き止んだが梨花は赤い目でよかったと言った。


「もう死んじゃうかと思ったんだよ。一週間も目覚めなかっし。余談を許さない状態だってお医者さんからは言われたし。あと彼女と名乗る人がいたけどあれが織田さん?」


「すまんな心掛けて、そうだ彼女が織田だ」


そうなんだ結構美少女だったね。どっかみたことがあったし芸能人かな。もう美海さんは諦めたの?」


「美海?誰だ?」


なんかその名前を聞くと心が痛く感じる。そして思い出すなと警報を鳴らしている。なにかタブーなことなんだろうか。梨花をみると驚いた表情をしている。


「お兄ちゃん美海さんを忘れたの?」


「友達かなにかか?」


「うんそうだよ。、、、、これを知ったら美海さん正常でいられるかな。それよりなんで美海さんだけ忘れているのかな?もしかして事故の前になにかあったのかも。美海さん沈んだ表情をしてたし」


最後の独り言は聞こえなかったが、悪口ではないだろう。梨花も結構ブラコンだし。梨花は俺の胸元からはなれると少し怒った表情をして俺の目をまっすぐ見た。


「もうこんな無茶はしちゃだめだよ。死ぬ可能性もあったんだから」


「あん時は子供が轢かれそうだから無茶をしたたけだ。さすがにこんな無茶もうしないぞ」


「まぁ子供を助けたのはポイント高いけど。死んだら周りの人が悲しむのを分かってね」


「ああ、分かったよ」


そして誰が持ってきたか分からないフルーツを果物ナイフで切って俺にフォークで刺してあーんをしてきた。俺はそれに少し恥ずかしさを感じながらも食べた。結構高そうなフルーツだな。これを持ってきたのはお金持ちだろう。


それから何回か、フルーツを食べさせてもらい。後半は恥ずかしさがなくなってきた。そして切った分のフルーツを食べ終わった。そして今の学校の状況を聞いた。どうやら俺が轢かれたことは学校中の話題になっているらしい。ヒーロだとか偽善者だとか言われているらしい。まぁ他人からの評価なんて気にしないし。どうでもいいんだが。


すみません昨日投稿するのを忘れてしまいました。

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