第106話

俺は美海を自転車で駅まで送り今は変え出てる途中だ。それにしてもあの声優ルックスもアイドルとしてやっていけるほどだったな。いずれ知名度が上がり声優アイドルとして有名になるだろう。cd予約しておこう。カバー曲だけど。


そんなことを考えながら帰っていると家に着いた。俺は鍵を開け家に入ると、お湯を沸かしている梨香がいた。


「お兄ちゃんお帰り」


「ただいま。それより夜カップラーメンで済ますつもりか?」


健康的によろしくないんじゃないか。まぁ一日だけなら問題ないか。それにたまには作りたくない日もあるよな。


「うん、だって自分のためにご飯作るの面倒だし」


俺も金欠の時と人に作る時以外は大体自分で作ってないしな。梨香の作った料理を食べるほうが多いから、自分で作る機会がそもそもないんだけど。


「仙台味噌ラーメンか、これは辛くて美味しい」


「やっぱりお兄ちゃんもそう思う?ピリッとした辛さがたまらないんだよね。それより誰と食べてたの?」


「美海だ。ちょうど俺もラーメンを食べたんだよ」


「時々無性にラーメン食べたくなる日かあるんだよね」


さすが血が繋がってないが俺の妹だ。考えることが同じだな。ラーメンは至高の料理だ。特に辛味噌は辛さが口に広がって美味しい。カップラーメンだと仙台味噌だな。梨香もそれを食べようとしている。


「そうだ、映画良かったぞ。まさかかんかんだら役だとは思わなかったが」


「クラスメイトとキスは嫌だからね。ヒロイン役は断ったんだよ。主人公やる人はがっかりして、ヒロイン役の女子にどつかれてたけど」


「その女子はきっと主人公役をやるやつを好きなんだな。普通立候補したら気づかないか」


「鈍感なんだよね。少なくともその人のことを好きな人は何人かいるけど誰にも気づいていないぽいし」


主人公かよ。森田みたいのが一年にもいるとは。うちの学校て主人公を引き寄せる何かがあるのか?三年生でもててる人は普通にジャニーズ並みのイケメンだったが。


「お兄ちゃんの劇を見たよ。まさか劇に出てくるとは思わなくて驚いたけど意外と演技うまいんだね」


「そりゃ声優を一時期目指していたからな。その間に演技力は磨いた」


まぁ人前でやるとはその当時は思っていなかったけど。声優のスカウトとか来ないかな。美海の演技をスカウトマンさ見ているって言っていたしわんちゃんあるかもしれない。美海がヒロインで俺が主事公をやると想像しただけでにやにしそうだ。だって役とはいえ互いに好きな設定だし、美海との好きな人同士の掛け合いができるし。


「また声優目指すの?」


「ああ、美海と声優で共演する夢ができたからな」


「そうなんだ。確か声優目指してたのって小説をうるために自分が有名人になるためだったよね?」


そう俺はかつて声優を目指した理由は有名人になれば小説が売れると思ったからだ。実際に著名人の小説は売れに売れている。まぁ声優になれば美海に高い評価をもらえるだろうと思ったのもあるが。


「まぁな、だが今は純粋に声優になりたい。そのために日ナレに通うことにする」


アバロンにもう一回通うことも考えたが、チャンスは日ナレの方があるだろうと思ったのと、雪穂のお陰でルックスもよくなったから目に止まりやすくなったと言える。それなら事務所がバックアップに着いている日ナレの方がいいだろうと言う結論に至った。


「日ナレかー。お兄ちゃんあそこが直接所属できるの大変なのは知っているよね?」


「分かっている。だが今の俺ならあそこが一番チャンスがある。81プロデュースも考えたがあそこはレベルが高すぎるからな。成長しながらという考えじゃまず養成所にすら受からない」


「まぁ頑張ってね。応援してるよ」


梨香はカップラーメンを食べ終わりごみを捨ててテレビをつけた。


「あ、見て声優が出てるよ」


そう言われて俺はテレビを見る。これって今日テラスモールで見た羽生ちゃんじゃん。俺はすかさす美海に土生ちゃんがさんま御殿にて照ることをLINEした。すぐに返信が帰ってきてちょうど私も見てて驚いたんだーと返信が返ってきた。


さんまさんの無茶振りにもボケて返してこれなら爪痕が残せそうだな。そしてさんま御殿も終盤になり土生ちゃんは番宣をし始めた。あまり話題にはなっていないが、俺の知り合いのラノベ作家の作品だった。


同い年で、ぼっち同士だったので少し波長があい話したことがあるのだ。まさかあいつに先を越されるとは俺も負けてられないな。今ごろあいつは土生ちゃんみたいなルックスのいいやつに主演声優としてでてもらえてにやにやしてそうだ。


さんま御殿が終わり特に心に残った人をさんまさんが言う場面で土生ちゃんが呼ばれた。声優アイドルで呼ばれるの初じゃないだろうか。


「お兄ちゃん参考になりそう?」


「ああ、あのボケかたは参考になりそうだ。だがテレビって大変だな。本音じゃないことも言わなきゃいけないんだから」


好きなタイプの男はと質問されたときに土生ちゃんは目の動きが忙しなかった。あれは嘘を言うときの反応だ。心理学で学んだ。本当は優しい人じゃないんだろう。もしかしてアニメが好きな人とてスーツか似合う人とかの可能性がありそうだな。スーツが似合う人のことをチラチラライブ中に見ていたし。


「そりゃー芸能人なんたから嘘のひとつや二つつくと思うよ。お兄ちゃんも芸能界入るなら嘘をつけるようにしないとね」


「いや俺は本音でいく。声優として売れればそれでいいからな」


梨香はお兄ちゃんらしいねと笑顔になった。俺はだろうと言って笑顔で返す。


美海はどうするんだろう。まぁ美海は売れるために嘘はつくだろうな。優しい嘘はついてもいいと俺は思っている。ファンの理想であるために嘘は必要なことだ。


俺は明日が早いため風呂に入り着替えてベットで寝た。






すみません昨日の昼に投稿する予定だったんですが気づいたら時間が過ぎていて今日の昼も起きたのが遅かったので時間が過ぎていたのでこの時間に投稿することになりました。楽しみにしていたかた申し訳ございません


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