第81話
俺達は学校内に入るとパンフレットを見て飲み物が売っている所を探す。2ー1クラスか、階段はあっちだからあっちに行くか。俺達は階段のほうに勧誘を無視して向かった。階段を上り2ー1クラスまできた。俺達は中に入り、メニュー見る。
「あ、タピオカがあるよ」
タピオカか、興味はあったけど飲んだことなかったんだよな。リア充が飲んでいるイメージがあったから自然にいひしていたんだよなー。だが今の俺を客観的に見たらリア充といえよう。つまり飲んでリア充仲間入りもできる。
「じゃそれにするか。俺は抹茶にしよう」
「私も同じのにしようかな」
列に並び順番が来るのを待つ。順番か来ると俺達は抹茶のタピオカを注文した。その時になんでこんなやつが美少女と一緒にいるんだよという視線を生徒からを受けるが、いつものことなのできにせず作り終えるのを待った。それにしても中学の時に東葛志望していたやつは美少女が多かったが、東葛自体かなりルックスのレベルがかなり高いな。まぁ菅井はこの中でも一つレベルが上だが。それに比べてイケメンは少ない。まぁまだたいして周ってないからもっといる可能性もあるが。
そんなことを考えてると、タピオカができたらしくそれを受けとる。タピオカの食感がいいわ。もちっとしていて中々美味しい。俺は元々食感て好き嫌いを決めるタイプだ。
「うーん美味しいね。文化祭でこのクオリティは中々だよ。私たちのクラスもタピオカ出すけど売れるかな?」
「売れるだろう今の流行だし、味よりも映えを重視する人が多いからな」
高校生は美味しさよりも映えを重視してるからな。特にリア充とか。写真撮って可愛いとか意味不明のことを言ってたりする。無生物に可愛いとかもはや謎だ。リア充の生態は良く分からん。だが俺もリア充の仲間入りしてるし流行に敏感な美海がいるから俺も流行を知っておかなければならない。その辺のリア充みたいに安ぽくないが。
「流行で買う人もいるけど味を気に入ってる人もいるよ」
「まぁそうだな人それぞれだし」
リア充がやたら映えを気にしているのは確かだが。そんなにいいねが欲しいかね。自分は充実した日々を送っているとアピールしたいのだろう。リア充は大変だな。いちいち人の評価を気にしなきゃならないのだらから。
「それにしてもすごい勧誘が多いね」
さっきから廊下を通る耽美に客引きでチラシを配られる。俺はチラシを配るバイトしてた時に撮ってもらえなくてきつい思いをしたからできるだけこいうのは取るようにしている。つまりおらの手元にはチラシが溢れているってことだ。この中から劇の参考になりそうなのを選ぶからちょうどいいんだが。
「まぁ必死なんだろう。お金がもらえるし」
「そうだね、次は劇行こ」
俺達は面白そうな劇をピックアップして3ー1クラスに行くことにした。劇は振られてから始まる恋か。これは俺の小説の参考にもなりそうだな。
俺達はタピオカを飲みながら階段を登った。楽しみだな。オリジナル作品は先が読めないから面白い。後は役をする人がどのくらい顔が整っているかだな。
「着いたよー。結構並んでいるね」
「なんとか見える位置ぐらいにいけばいいんだが」
俺達はチケットを買って、中に入ると背伸びすればなんとかギリギリ見える。美波も見えるようだ。劇まで少し時間があるが、何をするか。予測し会うのを面白いが黙って準備を見るのもいいだろう。準備で役をやる人たちがでる前に気合いをいれるところを想像して顔を綻ばせる。やっぱ緊張をするが、でたらやってやるぞという気持ちを出してくるのがいいよな。ボーと準備を観察してると10分経っていた。
「あ、始まるよ」
「付き合ってください」
「ごめん幼馴染みにしか見えないの」
まさか振られるところから始まるとは。斬新だな。さてどう続いていくんだ。
幼馴染みが悲しそうにしながら去っていった。男は屋上ですわって空を眺めていた。
「あー振られちまったが。俺は諦めるつもりはない」
その後心理学を学びなんとか幼馴染みを振り向かせようと奮闘する。その後幼馴染みが拉致されて助けたりデートをして服を買ったりしていて、そしてだんだん絆を深めていった。幼馴染みは当初好意を持たれることをいやがっていたがだんだん主人公のことを気になってくる。
「ねぇー好きなひと変わってないの?」
「いやもう諦めたぞ」
「そう」
幼馴染みは気づくのが遅すぎたというような顔をしている。
『だって叶はすかれることをいやがっていることに俺は気づいた。だから一緒にいるためには諦めるしかないんだ。それに告白もされたしちょうどいいかもしれないしな』
主人公の声が流れる。ふむやっぱり心の声は音声として録画しておいた方がいいな。心の声をみんなに聞こえるようにいうのは何か違うからな。
「頑張って落としなさいよ。あなたは私が唯一認めた人なんだから」
『はぁー気づいたときにはもう遅いだね。まぁこれも私が大切な人との現状維持を求めたのが悪かったから仕方ないね』
主人公は屋上を去った。叶は屋上から部活を見ている。なぜ分かるって?部活をやっている声をスピーカからだしているからだ。んで柵から顔を出しているからだ。
「青春ってこんなに苦いものなんだね」
そう言って叶は屋上を去った。叶の憂いのある演技がいいな。部活で演劇してるのだろうか?
やけに演技が上手い。雰囲気まで出せるんなんてすごい。
そして結局主人公は違う人と付き合うことになった。
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