第71話

今日は完成した脚本を見せる日だ。松永も気に入るといいんだが。まぁサブヒロインもかなり主人公と近い距離だし問題はないか。まぁ森田も気に入るだろう。さてとそろそろでるか。俺はどんな評価をもらえるかワクワクしながら家をでて、鍵を閉めて自転車に乗った。


俺はこぎながら日向坂の曲を口ずさむ。この曲は幼馴染みに恋してるが、幼馴染みは別の男を好きであくまで男友達として接するのを描いた曲だ。この曲である物語を練った。そのプロットは二週間後に莉奈さんに見せるつもりだ。このストーリも新しさがある。つまり出版社の許可は降りるだろう。うちの出版社は斬新なのが好きだからな。だからこそ未だに罰ゲームで始まる恋がなぜ新人賞を取れたのかは謎だが。まぁたぶんネットには転がっていても紙で出版はされてないからだと思う。


そんなことを考えながら自転車をこいでいると駅に着いた。俺は駐輪場で自転車を止めて、駅に向かった。 


ホームに降りると電車がすぐに来たので乗った。空いてる席があったのでそこに座った。するとアニメのきゃが各駅の名産を紹介してるのが耳にはいる。このアニメは流山を舞台にしてる。だからこうって流山を通る流鉄とコラボしてるのだ。朝からアニメの声を聞けるっていいな。いつか俺もアニメ化したらこうやってコラボてもしてもらえるのだろうか。


美海の声で各駅の有名どころを紹介していくのをイメージする。最高かよ。朝から美海の声が聞こえたらやる気マックスになるわ。これは俺に限らずだろう。まぁ美海を知らない人が聞いたら声優がなにか言ってる有名どころに行ってみるかぐらいにしかならないだろうが。


ん?なんか張ってある。俺は席を立ちそのポスターを見る。アニメとのコラボイベントか。日にちはアルバイトない日だ。行ってみるかな。流山の名産品が赤城神社ででるぽいし。関わりが深い流鉄とのコラボイベントだしね。


俺は内容をざっと見て、時間を確認して席に座った。俺は携帯をとりだしカレンダーにチェックをいれた。本来だったらここで音楽でも聞くんだが、今はこのきゃたちの声を楽しむのも一興だと思い電車を降りるまでこの声を聞いて、いろんな駅のもよりの場所を聞いてそんなものもあったのかと思いながら声を楽しんでいた。


最寄り駅に着くと、流山まで楽しみたいと思いながらも俺は渋々流鉄を降りた。今日の準備が終わったら見に行くかね。流鉄は1年半使っているが、行ったことはないし。


改札で定期を見せて、駅を出る。すると森田が松永さんと歩いているのが見えた。随分楽しそうだな。俺も美海と一緒に学校に行って、一緒に帰りたい。んで制服で東京にでたいわ。間違いなくスカウトはされるだろう。もう声優になると決めてるから受けないだろうが。


俺は森田の後ろを適度な距離をおき着いていった。着いていくと行っても行くところは一緒だし、けしてストーカーしてる訳じゃない。松永の足がいいから着いていく訳じゃないんだからね。


そんな下らないことを考えてると学校に着いた。ああ、やっぱりスカートがからでる生足っていいな。学校は生足天国だ。制服が可愛い学校を選んでよかったわ。


俺は下駄箱で靴から上履きに履き替えた。一回にある教室にはいると、クラスメイトが仲良く喫茶店の背景を作っていた。さすが竜山高校文化祭に対する熱のいれようか違う。まだ斎藤は来てないみたいだし、俺も手伝うか。俺は人数の少ない場所に陣取ってそこてペタペタと折り紙を貼っていく。ちなみに今やっているのは教室後ろの方に貼るものである。一回ストーリは斎藤に見せたので、それとマッチしたものを斎藤が指示を出しながら絵を描くのが得意な人に任せて二日で完成させたのだ。チート過ぎないか。今背景を描いた人は教室のドアの絵を描いている。


俺は黙々と作業をしていると、肩を優しく叩かれた。俺の肩を叩いてくるのは妹か美海くらいだ。ここは教室なんで美海だろう。俺は後ろを振り向く。


「正弘くんおはよう」


美海は満面の笑みで俺に言った。俺はかわいすぎて思わず顔を赤面させるが、おはようと言って照れてるのを隠すために作業を再開した。

だが美海は俺のとなりに座り俺と同じ作業をし始めた。へ?森田のとこ行くんじゃないの?俺のとなりなんかでいいのか?


「正弘くんどうしたの?顔をポカーンとさせて」


「いやてっきり森田の方に行くと思っていたからな」


「あー、まぁあれ見てよ」


森田が女子にか困れながら作業をしていた。ちっ相変わらすのモテッぷりだな。あんなにいっ倍いると話しかけずらいのだろう。あ、松永こっちを勝ち誇った目で見た。幸い美海は見てなかったみたいだけど。


「ね?入りにくいでしょ。でも正弘くんといるのは別に二番目って訳じゃないよ。最初っからここでやろうと思っていたし」


それは嬉しいな。少なくとも森田以外では俺が好意がナンバーワンってことだよな。同姓にも勝ったてことはあと一歩だな。美海に好かれるために全力を尽くす。


俺はそう思いながら作業を開始した。というか思ったよりも絵がデカイ。背景がいろんな場所をイメージしてるからだろう。いろんなものが小さく書いてある。しかもバランスもいいから描いたやつの腕のよさを実感する。俺は斎藤が来るまで美海と時節会話をしながら作業をした。






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