第37話

習慣っていうのは中々変えられないものだな。学校に行く時間に起きてしまった。皆はそろそろ学校に行く時間か。俺はもう一回惰眠を貪ろうとしたが、せっかく早く起きたならもったいないと思い、パソコンで小説を書くことにした。タイトルは罰ゲームから始まる恋だ。


内容は罰ゲームで告白された主人公かヒロインと付き合いやがて罰ゲームで告白されたことを知りそれでも好きになってしまい何とかして好かれようとする物語だ。


梨香が持ってきてくれたパソコンでうんうん唸りながら俺は書いていく。するととんとんとドアがノックされる。恐らく看護師さんだろう。一旦やっていることをやめ、どうぞという。


「朝御飯を持ってきましたよ」  


さすが病院でも朝御飯もでるんだな。ずいぶん健康的だ。手は動くから一人で食べられる。まぁ昨日も一人て食べたんだが。右手を刺さるなくてよかったわ。


看護師さんは朝御飯を机の上におくと、ニコッと笑顔を見せて去っていった。美人だなさっきの看護師さん。やっぱ看護師さんって美人なひとが多いのかね。後医者目当ての人も多そう。実際に医者て結婚してる職業ナンバーワンは看護しだし。緊張感の中手治療だったり密にコミュニケーションを取っているから絆が生まれたりするのか。


「いただきます」


俺は朝食を食べる。うわやっぱ味薄いな。まぁ病院食だから仕方ないんだけど。長く入院してる人はこれを毎日食べてるのか。ラーメンが恋しくなるわ。


「ごちそうさまでした」


さて何をやるかね梨香に新刊持ってきてとたのんてあるから前の刊でも読むか、それとも勉強するか。勉強しよう。退院したら即テストだし。テストまで長引いた分高い点数取りたいし。この前数学と漢文と古文をやったからフランス語をやるか。


俺は梨香が持ってきてくれたリュックの中から単語帳を開いた。まずはどのくらい覚えているか確かめて、分からない部分があったらそれを単語帳に書いて重点的に覚えるか。


ふぅー1時間くらいやったか。お陰で単語帳にそれなりに多く書いたな。まさか百個も分からないところがあるとは俺もまだまだだな。さてここを重点的に覚えるか。その後は長文を読んで一旦休憩するか。


四十分ほどで単語帳の単語は覚え終わり、長文を読むことにした。


やっぱ長文だと意味が複数ある単語が多いから読むのに時間がかかる。とりあえず長文集中して読んで読むのを早くするか。


なんとか読むのを一分ほどほど早く読めるようになり俺は今休憩中だ。あと一週間は入院するから時間はたくさん残っているしな。さてネット小説でも読んで勉強するか。


ふむ、イベントはやはり起承転結を重視している作品か面白いな。やっぱり起承転結って大事なんだな。俺の作品は起承転結がしっかりしてないんだよなー。見直してみるか。ちなみに食器は看護婦さんが片付けた。


俺が二次小説で検索しているキャラは八幡だ。

このタグは心理模写か多い作品が多い。更新も多く。作品も多いため結構楽しめている。

 

作品を読んだ後俺はもう一回昼間まで勉強するかと思い、携帯をおいてイヤホンをリュックからだして携帯に射し込み音楽を聴きなから勉強をはじめた。勿論数学ではなくフランス語だよ。



すると集中していたからか音楽のお陰かあっという間に昼の時間になった。この時間帯なら長濱さんたちもテストが終わっている頃だろう。

今日も長濱さんが来てくれるのか思わすにやけちゃう。入院してると今までは学校行くのめんどくさいからもっと入院したいと思っていたが、今は長濱さんと退院祝いにどっか行けるとなると早く退院したいと思った。


コンコン、扉を叩くを音がする。ちなみに俺の病室は個室だ。長濱さんの親がこの病室の入院代を払ってくれたからだ。


「どうぞー」


「お昼お待ちしましたよ。勉強してるんですね。さすが竜山高校の生徒だけはあります」


俺の机を見て看護婦さんは言った。まぁテストが近いからだが、普段は勉強はしない。バイトもあるしな。そう言えば梨香はバイト先に電話してくれただろうか?まぁ梨香はその辺しっかりしてるから大丈夫か。


「まぁテストが近いんで」


「それでも偉いですよ。うちの弟なんてテスト前でもゲームしてるんですから」


俺はそれは不味いですねと苦笑こぼしながら言った。まぁ大体のやつはテスト前でもペン今日はたいしてしない。もし大体のやつがしてたら俺は竜山高校に受からなかっただろう。俺は努力型だからな。だから別に勉強してないのは珍しくはない。っても俺はするのだが。


看護婦さんは何かあったら言ってくださいと言って病室をでた。さて食べるか。味はしなくても空腹の方が辛いしな。俺は昼御飯を食べはじめた。


この味噌汁美味しいな。少し味は薄いが、だしはしっかりとれている。味噌汁大好きな俺からしてもこれは合格点だ。それ以外は満足できなかった。


さてそろそろ長濱さんが来るかね。ちなみに俺が今入院しているところは新松戸の病院だ。家から近いし、駅のすぐそばだ。


長濱さんと何を話そうか。やっぱりアイドルのこととか。櫻坂のるんの話をしたい。俺の推しだ。るんは長濱さんにも匹敵するよう美少女だ。まぁ一番は長濱さんだけどね。


何となく梨香からラインがきてるような気がしたので、ラインを開く。すると予想通り梨香からラインかきていた。梨香に対する予感が当たっているのは俺がシスコンだからだろうか。


内容を見るとお昼ごはんを長濱さんと食べてから向かうねというラインだった。テコとは後一時間ぐらいか。少ししゃべってからだろうし。

あ、カップラーメンを買ってくるように頼むか。久々にラーメンが食べたいし。まぁ本当はちゃんとしたラーメンが食べたいが、入院してるから仕方がない。俺はラインを送って、単語帳で勉強をし始めた。








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