第70話

すると、雅之はその少年達の心を見透かしたかのように、近づく少年達に声をかける事なく、そのまま少年達を行かせた。


「おい?あのポリ俺らを止めなかったぞ??」


「俺らをビビって止められなかったんじゃね?」


常に警察官に止められ声をかけられてきた少年達は何も声をかけて止めようともしない雅之の行動に驚いていた。


「あのポリ他のポリと何か違う感じがするな・・」


1人の少年が後ろを振り向きながら呟いた。他の少年達はそれ以上何も雅之の事を言わなかった。


すると、今度は雅之のもとにスーツ姿で眼鏡をかけた真面目そうなサラリーマンが自転車に乗りやってきたのだった。

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