第35話

雅之も普段から祖母の手伝いで料理をしてるので野菜を切るのはおてのものだった。そんな雅之の手際の良さを見た伊藤刑事は、雅之の逞しさを感じていた。


テーブルに炊き立てのご飯が乗った皿に出来立てのカレーをかけると、雅之が切った他の野菜のサラダの盛り合わせも華を添えた。


「やっとできたね。雅之君と俺の共同作業で作ったカレーだ!!名付けてM Iカレーだ!!」



雅之は伊藤刑事のお茶目なところを見ていつまでも笑顔が止まらなかった。雅之は人生で初めての大人の男性と2人で過ごす楽しいひと時だった。そこには父親の面影も重なっていた。

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