12話目
雅之が目を覚ましたのは病院だった。
「あれ?ここどこだろ?」
腕にはなぜか大袈裟に点滴が付けられ、片方の手で頭に触れると包帯が巻かれているのが確認できた。雅之は記憶が無かった。どうしてここにいるのかわからないまま周りを見渡した。
「ここて病院かな?なんで怪我してるんだろ俺・・」
しばらくしてると向かいのベットを覆ってるカーテンが開いた。中から現れたのはパジャマを着た初老のお爺さんだった。この部屋には4つのベットがあり、雅之とそのお爺さんだけが部屋にいたのだ。
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