妹との主婦

バブみ道日丿宮組

お題:奇妙な絵描き 制限時間:15分

妹との主婦

 我が家は妹が家計を支えてる。

 僕はとはいえば、彼女の環境を支える主夫のようなことをしてる。

 おかげで料理とか掃除とかある程度できるようになった。まぁ母さんにはとてもじゃないが敵わない。それでも外での妹の世話は負けてない。

 どこから誰がきてもいいようにいつも妹を準備万端にしてる。

「ねぇお兄ちゃん、明日一緒にでかけよう?」

「いいけど、原稿は進んでるの?」

「うん、県に出す大賞の絵のアイディアを探しに行きたいの」

 ならば、そうしよう。

 妹のいうことには極力協力していきたい。駄目だなんていうことはとてもじゃないができない。できないことがあるとすれば、一緒にお風呂に入ってほしいとか、一緒に眠ってほしいところだ。

 ……まぁそれらはできてしまってるのは僕の落ち度というか、甘い考えなのかもしれない。おかげで妹の裸体を観察してホクロの位置すら、胸の形と乳首の大きさまで知り得てしまった。

 あとはそうだな……、寝言が凄く可愛くて温もりがすっごく安心感が持てるものだった。

 ここでイヤラシイ想いが浮かべば睡眠不足になったりすのだろうけど、僕は妹を妹として最低限認識してるようだ。今後はわからないけど……ね?

「今描いてる絵のカットはよくわからないね」

 パソコン画面を覗くとそこにあるのは黒い影がもやのようにあるだけだった。

「これ敵が登場した時に一枚絵なんだ、こうやって動かすとね」

 あぁなるほどね。

 影が人の腕のように奇妙に動いてる。胸のところなんかは心臓があるのか鼓動してた。

「依頼者さんとの交渉は問題なさそうだし、頑張ってね」

「うん、ありがとうお兄ちゃん。あ、お菓子追加してきてー」

 わかったよとお菓子をいれるカゴを持って台所へと向かう。

 そこでは母さんがジグソーパズルを作ってた。

「どうした?」

「お菓子が欲しいんだって」

 そこにあるからとタンスを指差した母さんはジグソーパズルの世界に入っていった。

「……これじゃないよなぁ」

 ぼそぼそと喋る母さんの小言を耳にしながら、僕はお菓子を次々にカゴへと入れていった。そろそろ補充しないといかないな。

 明日でかけるときに補充をかけるか。

 大量になるから注文はネットだけど、現物として一個は買わないと味がわからない。

 意外に妹の甘味に対する熱というのはデザイナーの仕事以上に高かったりするし、多少コストをかけたものを探す必要がある。

 さて、カゴに補充が終わったし、妹の部屋の前に置いて、予定表でも組み上げるとするか。妹の面会の業務もかなりあるし、時間との勝負だわ。

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妹との主婦 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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