月の日
バブみ道日丿宮組
お題:捨てられた月 制限時間:15分
月の日
「多数決ってあるでしょ? あれはね……神さまの采配でもなく、運でもないの。実力で勝ち取ることができる決断方法よ」
「いや……会長。普通に多数決は運だと思うんですが……」
「私が会長になれたのがまさに実力だと思うの」
「いや……相手がへなちょこ過ぎたのもあると思います。あとはキャラクター性能ですかね。宣言も勢いがありましたし」
「そんなイヤラシイ視線を向けられても脱がないわよ」
「でも、会長が会長になったおかげでかなりの女子の露出度が上がったと思います」
「服装は自由のほうが戦争のやりがいがあるでしょ」
「それにしても歩いてて下着がもろに見えるのはどうかと思います。可愛い子だったらまだしも……いろんな人がそうしてますし」
「見れるもの見てるんだから文句いわないの」
「あと男子が女装するっていうのはさすがにやばいと思います」
「男子も乙女になれる。素敵な学校じゃない」
「そうなんですかね……。男子が男子に告白されたりっていうのも聞きますよ」
「愛は偉大だから、そういう月ものの消し方もあるのよ」
「いやぁ……僕ら男にはそういうのないですよ。あったら……どうなんですか?」
「聞かれても困るわ。私はあるし、きっとみんなにもあるわ」
「まぁそういうことにしておきますよ。それで今日は月イチのミスコンの一週間前となりましたが、準備はこれで間違ってないですか?」
「えぇ、際どい水着か、際どいコスプレ。まさに華があるわ」
「いやぁ……さすがに他の女子生徒はそうは思わないんじゃないでしょうかね」
「そうかしら? みんなギリギリのラインをしてるなら、もう本心でしょ」
「嬉しいような、悲しいようなものですね」
「男子からしたら嬉しいことじゃないの?」
「下着はチラリするからいいんです。まぁ丸見えも嫌いではないですよ」
「なによ。結局好きならいいじゃない」
「でもまぁ……よくPTAとか口出さないですよね」
「彼らには写真をあげてますからね」
「どんなのですか?」
「可愛いショタがお姉さまタイプにお姫様抱っこされてたり、イケメン女子がメガネっ娘をいじってたりといろんなのですよ」
「なんていうか……特殊な性癖をみんな持ってるんですね」
「そうね、そう思っても間違いじゃないわ。この世は欲望に溢れてるのよ」
はぁと副会長はため息をつくと、生徒会長とともに生徒会室へと向かった。
月の日 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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