第34話「マリアはお姉さん?」


ある日突然、というか、唐突に疑問に思ったことがある。



「マリアって、何歳なんだっけ」



ほんと、そういえばだ。


マリアって、一体何歳なんだ?


見た目からして、俺と同い年くらいには見える。


だけど、そもそも日本人とドイツ人じゃ、身体的特徴が違うから、何とも言えないところだ。



「How old are you?」(和訳:君は何歳なの?)


「俺か? 俺は十九歳だけど」


「I'm 20 years old」(和訳:私は二十歳よ)


「え・・・!?」



まさかの年上である。


まぁ一年なんて、学生のうちは結構な差に思えたけど、正直この歳にもなると、誤差レベルに感じる。



「I had my birthday a while ago」(和訳:少し前に誕生日を迎えたんだよ)


「あ、そうだったんだ」


「Yep!」(和訳:うん)


「言ってくれれば、お祝いぐらいしたのに」


「!?」



嬉しい、というよりかは、驚いた顔をされました。


というか、なんで驚かれるんですか。


俺が人にお祝いするのって、そんなにイメージないんですか?



「Next year・・・」(和訳:来年こそ・・・)


「あーうん、少し遅いけど、何か買ってあげようか?」


「・・・?」


「誕生日プレゼント」


「I don't need」(和訳:いらない)


「そうか?」


「その代わり、旅行、楽しませてよね?」


「あ、はい。というか、ふっっっっっつーーーーに日本語喋れるじゃねーか!?」



しかも、上目遣いかつ流暢に。ちょっと惚れそうになっちゃったよ!?


まぁ俺の英語勉強だと思えば、英語で話すのも悪くはないけど・・・。


うーん、たまに通じないこともあるし、できるのなら日本語で話してほしい。



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