第29話「近いとこが良いけど、極端に近いのはちょっと」


「すみません。関東近郊でどっかないですか?」



諸事情により、旅行先の選定を絞らねばならなくなり、どんどん選択肢がなくなっていくこの現状。


さて、マリアはどこを選ぶのか?



「・・・スカイツリー?」



め ち ゃ く ち ゃ 近 い 。



交通費、往復約1000円。日帰り可能。


素晴らしい。だけど、それは旅行と言うか、ただのお出かけのような気がする。



「もう少し遠くても良いんだぜ? ほら、温泉地とか」


「おんせん?」


「いや、さすがに温泉は知ってるだろ? えーっと・・・」



あれ? 英語で温泉ってなんて言うんだ?


風呂がbathだとして・・・え?


ということで、グ〇グル先生。



「Hot spring」



ありがとうございます。


温泉は英語で、“ホットスプリング”と言うらしいです。


直訳すると温かい春ですね。意味わからん。



「・・・?」



マリアにも伝わってません。


なんとか温泉なるものを説明したいな。


やっぱり、ドイツの人には温泉ってなかなか馴染みのないものだし、温泉大国である日本の人間としては、やっぱ温泉の魅力を伝えたいよね。



「アンダーザグラウン・・・ホットウォータ・・・イン(キリッ」(Under the ground・・・hot water・・・in/地下から・・・お湯・・・)


「・・・?」



ですよねー(´・ω・`)



「If you recommend, I want to go there」(和訳:そこがお勧めなら、そこに行きたいかな)


「フォーリアル?」(For real?/本当?)


「of course」(和訳:もちろん)



ということで、旅行先はどっかの温泉地と言うことが決まりました。


いや、これ全然話が進まねぇな。


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